見出し画像

阪神淡路大震災から30年

今朝目覚めると、5時半をまわったところだった。

こんな暗い時間だったなと、あの日を思い出す。
アパートの6畳間の和室で、咄嗟に2歳の娘の上におおいかぶさった。

震度3くらいだったねと話して、夫はいつもどおり出勤していった。

午前中、確か東大阪にある通販の会社に電話をしたのだけれど、何度かけても繋がらなかった。

2歳の娘をチャイルドシートにのせ買物に出かけた。

そこでようやく「何か変!」と気づいた。

ラジオはまるで尋ね人の時間のように、〇〇市の○さんは無事ですというような放送を、延々と流していたからだ。

もうお昼近くというのに、それまで何が起きたのか知らなかった。

家に帰りテレビをつけると、まさかの光景が映し出され、ようやく事態がわかったのだった。

非常電源のもとで出産した人のニュースに、胸が詰まる思いがした。

2歳の娘を連れ臨月の自分がと思うと、それは想像もつかなかった。

そして2週間後、私も出産した。

あの時の赤ちゃんと同じ、息子はもうすぐ30歳になる。

最近テレビやラジオでは、防災の番組を放送している。
「災害は家にいる時に起こるとは限らない」という言葉に、本当にそうだなと思う。
能登半島地震だって元日に起きるんだから、天災は容赦ない。

しばらく確認していない非常持ち出し袋を開いてみよう。
食べること以前にトイレが必要になるという話を聞き、今日は簡易トイレを買ってきた。

これが必要な事態が起きませんようにと願いながら、心構えは忘れないようにいたいと思う。


夫が会社からもらってきた非常食
新しいのに更新するため配布されたものだから
消費期限が迫っている
食べなくちゃ…

いいなと思ったら応援しよう!

御手洗 育/暮らしのエッセイスト
もしもあなたの心が動いたら、サポートいただけると嬉しいです。 書き手よし、読み手よし、noteよし、そんな三方よしのために使わせていただきます。