『アゲイン 28年目の甲子園』
仲野大賀さんをいい役者さんだなと思ったのは、この映画だったと記憶している。
『アゲイン 28年目の甲子園』は、もう10年前の作品で、細かなストーリーを忘れていたので、久しぶりにレンタルで観てみることにした。
当時この映画を見ようと思ったきっかけは、タイトル曲が浜田省吾さんの歌だったからだった。
改めて見てみると、曲以外にも、仲野大賀さんが重要な役どころであり、原作が重松清さんで、脚本・監督が大森寿美男さん、さらに高校野球のストーリーときたら、もう熱くないはずがない。
主演は中井貴一さんだ。
県大会決勝を前に、部員がおこした暴力事件のために、甲子園に行くことができなかった過去がある。
そんな元高校球児らに、マスターズ甲子園に出ませんかという誘いがくる。
その話を持ってきたのが、かつてのチームメイトの娘(波瑠さん)だった。
彼女は事件のことを知らなかったが、暴力事件を起こした選手の娘だった。
その父、かつての高校球児を仲野大賀さんが演じている。
しかし彼は、東日本大震災で亡くなる。
あの日、何があったのか。
部員たちの心には今もしこりとして残っている。
28年が経った今、みんなそれぞれ家庭の事情をかかえて暮らしている。
そして、母校のチームは晴れてマスターズ甲子園に出場することになる。
そこに、当時の女子マネージャー(和久井映見さん)が現れる。
この映画を見たのは、ちょうど子どもたちが巣立っていくころで、浜田省吾さんの『夢のつづき』の詞が胸に迫るるものがあった。
実際送り出すのはさほど感傷的にはならなかったけれど、今も聞くたびジーンとくる好きな曲だ。
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