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『バースデイ・ガール』

村上春樹さんの小説を、何冊かは読んだことがある。

若いころ『ノルウェイの森』が理解できずに疲れ果てて以来、
記憶に残っているのは、
『色彩を持たない田崎つくると、彼の巡礼の年』
『東京奇譚集』
あとはカタカナのタイトルの…、何だったか忘れちゃった。
他はエッセイ集くらいだろうか。

そんな私が、短編『バースデイ・ガール』にまつわるエッセイを書いている。

20歳の誕生日の出来事、謎の老人、彼女の願い事…。

一番の謎は、その日彼女に何があったかだ。

その答えを確信したくて、あちこちのレビューを読んでいる。

近い答えはいくつかあったが、自分の出した答えに自信が持てない。

あの日の彼女の願い事は、

「彼と〇〇〇したい」だと思うんだけれど。

あ、ちょっとそこの変なおじさん、あなたの答えは間違ってます(笑)。

『バースディ・ガール』は村上春樹さんの中でも好きな小説だ。
メタファーについていけなくなることもないし、ロマンチックな感じがちょっといいなと思う。

ただ、謎が知りたい。

たぶん4回くらい読んだと思うけれど、自分の読みが浅いのか自分勝手に妄想してるだけなのか、同じ同じ~という人がいない。

別にいなくてもいいけど、答えは読者の数だけあっていいと思うんだけど。

だけど、だけど。

「実はこうだったんですよ」と答え合わせしてみたい気がするのだ。


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御手洗 育/暮らしのエッセイスト
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