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咲いていたんだね

今日は父の命日。

日曜日、久しぶりに実家に行った。

誰もいない家で、お仏壇の水を替え、シキミをいけ、おはぎを供える。
(わらび餅と迷ったが、今回はおはぎに😆)

蝋燭と線香に火を灯し、チーンと手を合わせる。

心で会話する。

母「やーっと来んかったね」

私「風邪ひいて、寝とったんやわ」

母「まぁ、ええんかね」

私「ええよ。もうじきお父ちゃんの命日やで、来たんやよ」

母「そうやったね、お父ちゃんあのころ毎日何を思っておったんやろうね」

(あー、また話が長くなる。話題を変えてと)

私「こないだ、マミちゃんとこ行ってきたよ。
 孫ちゃんも大きなっとったわ。
 マミがお母さんなんて、信じれんでしょ」

そのあたりで、私の脳内会話は続かなくなった。

父も母も、笑顔でうんうんとうなずいている気がした。

お墓にも行き、草を抜き、水をかける。

あー、これでよかった。
ホッとした。
 

庭の草も伸び放題で、植木は手のつけようもない。
兄に言って庭師さんを頼みたいけれど、誰もいない家の庭、そんなお金はかけたくないだろう。

人知れず咲いている花を見つけた。

確か大きな鉢植えのハマユウがあったはず
でもこれは花の形が違うから
インドハマユウ?なぜここに?
そろそろ色づくブルーベリーに網をかける
たくさん実っているから、収穫に来なくては

玄関周りの草と、ブルーベリーの網かけをしただけで、すっかり汗だく。

近くの自販機でお茶を買い、次は夫の家のお墓へ。

義父とは特に心の会話をすることなく😆淡々と水を注ぐ。

夫は前日にも来ているので、義母と小一時間しゃべって帰ることに

「また来るね」

「気をつけて行けぇや」

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御手洗 育/暮らしのエッセイスト
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