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自分の機嫌をとる

茨木のり子さんの詩を引用しようと調べていて、完全に自分の中で改変していたことに気づいた。

「自分の感受性くらい」のなかで、
自分の機嫌くらい 自分で取れ このばかものが

そんな風におっしゃってませんでしたか?
いませんね。

正しくは、
自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ

完全に何かとごちゃ混ぜにしてしまってて、
茨木さん、申し訳ありません。

でも「自分の機嫌は自分でとる」
これはとても大事なことじゃないだろうか。

理由もわからず不機嫌な人がいたら、周りは嫌な気分になるだろう。
それは職場でも家でも。

昨晩見ていたメンタル系の動画で、機嫌良くしていたらあらゆることが上手くいくと説明していて、本当にそのとおりだと思った。

相手(夫)への不満を並べたらきりがないし、嫌な空気になるけれど、いつも私が機嫌良くしていれば、夫も安心して帰宅できる🤣

私はよくそれを考えているような気がする。
いつも機嫌良く、笑顔でいよう。
それには、どうしたら機嫌良くいられるのだろうか。

貴金属商からのDMがテーブルにある。
それを夫が見た瞬間を狙って、
「T社さんから夏の社販のお知らせ来てて、
 もう私、頑張ったご褒美がないとムリ〜」
と揺さぶりをかける。

すると夫は、欲しいものがあるなら買っていいよと言う。
もちろん、ケチな私が高価な貴金属を買わないことは知っている。

以前親の形見を、少々お金をかけてリフォームしたことがあるくらいだ。

この夫を揺さぶるようなやりとりは、近所に住んでいたお金持ちの奥さんの話をするうち、なんだか気分良くてマネするようになってしまった。

貴金属など装飾品は好き嫌いもあるけれど、高価なものを買うというのはどんな効果があるのだろう。

自分の少ない経験からいけば、モチベーションアップに多少の効果はありそうだ。
価格との関係は不明😄

ただ私の場合、指輪もネックレスも同じものを毎日つけているので、段々忘れそうになる。
それではいかんと、たまに丁寧に磨く。

以前、職場のメンタルヘルス講習に来られた講師が、ディズニーで買ったという指し棒のことを話してくださった。
昇進だったか目標達成だったか、そのご褒美として自分のために買ったのだと。
おもちゃにしては重厚感ある指し棒を、誇らしげに見せてくださった。

これを持つ時、その日の成功体験が思い出され、よし今日もやるぞ!と自信になるというのだ。

それはとても効果的な使い方だなと思った。

本当はモノじゃなくて、その奥にある感謝の思いが大切なんじゃないかなと思う。
モノはそれを思うきっかけみたいなもので。

母からもらった指輪を見ていると、今の自分は親があってこそと、有難い思いが湧いてくる。

父が母に贈った唯一の指輪は、緊張して自信を持てない時に、胸を張る力を与えてくれる。

装飾品のご褒美を例に書いてしまったけれど、ストレスを感じた時、セルフケアするための《コーピングリスト》いくつか持っているといいらしい😊

マッサージに行く。
同僚とおしゃべりする。
豆を挽いてコーヒーを淹れる
noteを書く。
焼肉を食べに行く。
その時によって、何をしたら自分が喜ぶか考える。

モノやコトは様々だけれど、まずは自分を大切にしてこそ。
ご褒美を忘れずにいよう💓ふふ

⭐︎⭐︎⭐︎

自分の感受性くらい

ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて

気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか

苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし


初心消えかかるのを
暮しのせいにはするな
そもそもが、ひよわな志にすぎなかった

駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄


自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
          茨木のり子

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御手洗 育/暮らしのエッセイスト
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