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文化祭で必ずウケる《衝立将棋》(noteで文化祭※ゲームコーナー企画参戦)
《衝立将棋》をご存じでしょうか?
2セットの将棋盤の間に対局相手の盤が見えない衝立を置き、1セットの将棋駒の半分 ── つまり自分の駒を自分側の盤に並べ、対局を開始します。
両方の盤を見渡せる位置に《審判》がいます。
こんなセッティングです:
![](https://assets.st-note.com/img/1667709623319-1uxH9FkZq5.jpg)
https://livedoor.blogimg.jp/nifu_senkin-daily/imgs/d/5/d51ce351.jpg
《衝立将棋》では、相手の駒がどこにあるのかわからないまま、自分の駒を動かしていくという、
きわめて『疑心暗鬼!』なゲーム
です。
・自分の駒が突然取られたり、
・突然、王手がかけられて戸惑ったり、
・飛車や角がまったく動かせなかったり、
の連続で、いわゆる正規の「将棋」とは、まったく異なる作戦、異質な対応を迫られます。
《審判》の役目はきわめて重要で、指し手の進行を見ながら、次のような言葉を発します:
・「指しました」片方が一手指したことを相手に伝える。
・「王手です」王手をかけられたことを伝える。
・「指せません」飛車・角・香車が駒を飛び越えたり、王様が王手になる場所に動いたり、といった反則を知らせる。
私は大学の学園祭で2度、会社の文化祭で1度、この《衝立将棋》を開催しましたが、対戦するふたり以上に、見物客に大ウケしましたね。
特に大学の時は、野次馬が集まるのを見込んで、巨大な将棋盤を作りました。
即ち、1畳分のベニヤ板にふたつの将棋盤のマス目を書き、太い角材を切って駒を作り、半畳分のベニヤ板で衝立を作りました。
ちょうど、この巨大将棋盤を作っているところがスナップ写真として残っていました:
![](https://assets.st-note.com/img/1667727322339-wgu8PUqEcr.png?width=1200)
《衝立将棋》で対局していると、相手の指し手によって、周りを囲んだ観客の「どよめき」が変化します。
大きくどよめく時は、何か奇抜な指し手を放った、と推測します。
例えば、下記の図のように、相手の《香車》の頭に持ち駒の《飛車》を打ったりすると(緑の丸)、どっと「客ウケ」します。
![](https://assets.st-note.com/img/1667775877352-3gg5sKWU1i.png?width=1200)
普通の将棋ならば、即、《香車》で《飛車》をタダ取りされるだけですが、《衝立将棋》では、敵駒がどこにあるか、まったくわからない。
この場所に《飛車》を打たれたら、例えば《玉》が3カ所(赤の矢印)のうちどこに移動しても《飛車》の「効き」の範囲であるため、
「指せません!」
と審判。
この「指せません」反則が規定回数(例えば9回)を超えると負けになってしまいます。
プレイヤーふたりは、相手の駒配置がわからないまま、疑心暗鬼に「間抜けな指し手」を続けます。
人間たちの「右往左往」を、はるか高みから《神々である見物客》はクスクス笑いながら眺めるわけです。
一番楽しむのはもちろん、周りに集まって来た神様たちです!
この記事は、「♯noteで文化祭※ゲームコーナー」企画への参加作品です。ヨロピク!