今年の振り返り企画:ナイスコメント第2弾/お考えをうかがいました
ナイスコメントの発掘第2弾を行います、と第1弾(↓)の終わりに書きましたが、今度は「名言」というより、「真面目に考えていただいた」コメントを紹介します。
(第1弾で紹介したnoterさまの個人サイトは重複掲載していません)
モノカキが投げたボールを、読者が真っ向から受け止めて考え、投げ返してくれた時ほどうれしいことはありません。
**********
483個です。
これは、かつて化学の試験で出された奇妙な問題、
をご紹介したところ、
技術者・木の葉雫さんからいただいた《解答》です。
完璧な正解です。すばらしい!
出題者が期待したのも、こんな風にいくつかの仮定を置いた「計算プロセス」と「定義力」であり、学生の《アタマの使い方》を見たかったようです。
(アホな私はできず、オチャラケ話を答案に書いた!)
地球全体の水の量も仮定すればいいのですが、この答案のすばらしいのは、「全体の量」ではなく「循環する量」としている所で、計算に関与しない南極の氷やシベリアの永久凍土に閉じ込められた水分は含めないことを暗示しているのが優秀な理系らしくて素晴らしい!
**********
次は、かつて米国留学することになった私に、後輩が餞別にコンドーム3年分を贈ってくれることになった記事に対するコメントです。
365×3! さすがに毎日は……勘弁してください。一方、52×3は週1ということですね。なるほど……。
「ウィークデイはそんな余裕はないはず、週末のみ」と場面まで推理するとは、名探偵です。
これはさすがで、コンドームは1箱1ダースで売られており、次の単位が12ダース=1グロースです。この手の話は知り尽くしているお姉さまに脱帽、というか、脱ゴムですな。週3でそんな数字になります。
これは勝手な想像ですが、この手の話の《基準》になるのは、常に《回答者自身》です。
もちろん、「盛ってる」場合もあるでしょうが……。
**********
さて、米国のスーパーマーケットによくある《10 items or less》とか《5 items or less》などと書かれた《Express Lane》について論じ、
・かつて日本に多かった個人商店的な雰囲気へのノスタルジー、逆に《ゆっくりレーン》もあっていいじゃない。
(これは「スーパー・やおい」の創作話に繋がった)
・どうして日本には《Express Lane》がないのか? 《公平性》を重んじる、いや、重んじすぎるからではないか。
を論じたところ、様々なご意見をいただきました。
個人商店ニーズに関して:
皆さん、心の中で個人商店にノスタルジーを感じながらも、「効率」「コスパ」を追及している、というのが実態なのでしょう。
私の近所のスーパーでは、鮮魚ゾーンだけは、かつての個人商店チックな雰囲気を再現しています。調理法の相談に応じたり、面倒な下ごしらえにも応じてくれたり。
ある種の「部分的回帰現象」かもしれませんね。
一方、日本に《Express Lane》がないことについて:
では、「公平を重んじる」、という国民性はどこから来たのでしょうか? これはやはり、日本人の多くが農耕民族であり、かつ、同じ農耕でも「水田」という水を共有しなければならなかった環境が重要なのではないか、と思うのです。
水の分配が不公平になることによって起こるトラブルが、しばしばきわめて深刻な事態に発展することを誰もが知っていたはずです。
なるほどなるほど。
noteで感じたことですが(本来なら統計的解析が必要ですが)、女性読者の女性著者に対するコメントの多くが《共感》主体のように思います。
トーンとして記事に対して《反対意見》をお持ちの方でさえ、《共感》にまぶして書いておられる。
《反対》トーンが、マウント行為と誤解され、《公平が生み出す平和》を壊すのを避ける《予防措置》なのかもしれませんね。
**********
勉強になります!
ありがとうございます!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?