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【本棚】小川糸『これだけで、幸せ』
Webマガジン「a!Life」で、おすすめの本を紹介しました。
株式会社ごんきやが運営するサイトで、これからの人生をより良く、自分らしく生きるための気付き発見メディアです。
自分らしく軽やかに生きる
小川糸さんは、本書の中で自身の生活スタイルを、「ストイックな生活主義者ではなく、〝楽でありたい”と願う効率主義者だ」といいます。
気に入っている服だけを手元に置く。ワンシーズンで着まわしている服は10着未満。素材にこだわり、夏は麻、冬はカシミア。ご飯は、農家から届いた米を自家用精米機で精米し、文化鍋で炊きおひつに移す。精米時にできる糠で、糠漬けを楽しみ、料理に使う調味料は、良質の材料を使った無添のものを揃えて使いこなす。
「丁寧な暮らし」は人それぞれ。徹底的に自然素材にこだわりたい人、心のゆとりを第一に考えたい人、好きなものに囲まれて暮らしたい人……。こうでなければならないという先入観は取り払い、自分だけの「モノサシ」を持って、日々の生活を工夫することが自分らしく生きる秘訣なのかもしれません。
『これだけで、幸せ』
―小川糸の少なく暮らす29か条ー
講談社(2015)
第1章 これだけで、幸せな「ものづきあい」12ヵ条
第2章 「五感」を喜ばせる7つの秘訣
第3章 シンプルで豊かなモンゴル 自由を愛するベルリン
第4章 好きな「こと」や「ひと」だけでいい
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著者紹介
小川糸――おがわ・いと
2008年に発表した小説『食堂かたつむり』(現在ポプラ文庫に収録)が映画化され、ベストセラーに。同書は、2011年、イタリアのバンカレッラ賞、 2013年、フランスのウジェニー・ブラジエ小説賞をそれぞれ受賞した。 そのほかおもな著書に、『喋々喃々』『ファミリーツリー』『リボン』(ここまでポプラ文庫)、『にじいろガーデン』(集英社)、ドラマ化された『つるかめ助産院』(集英社文庫)があり、最新の長編小説では、『サーカスの夜に』(新潮社)などがある。