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【10秒で読める小説】恩返し

私は白鷺しらさぎだ。
ある夜、怪我をして動けないでいると、男が来て
「鶴か。いつか恩返しに来てくれよ」
と、手当てをしてくれた。

元気になった私は、恩を返そうと男を訪れた。
人間の女に化けている私を見て、男は怪訝な表情で
「誰?」
と尋ねた。


「私です、私。あの夜、出会った…」
「身に覚えねーよ! あ、サギじゃねえの?」
「そうです!! 気づいてもらえて嬉しいです!」

塩を撒かれた。なんで…?

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