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【今更旅ログ🇬🇧】ポンコツ咽び泣きオックスフォード編(完)

街全体が魔法にかかったようだなと、当時の私は柄にもなくファンタジックなことを考えたりもした

2021年に訪れた時の記録になります。
イギリス滞在中は、あまりにも毎日がいとおしく、一瞬一瞬を味わうことに全集中していた結果、noteを書く余裕がなかったため、忘備録も兼ねて、今更ながらイギリス旅行記を少しずつ記事にしていこうと思う。
前回のオックスフォード旅行記はこちら。

人生の目標であったクライストチャーチ訪問を達成した翌日は、ハリーポッターのロケ地であるボドリアン図書館へ。ここぞとばかりにオックスフォード大学のトレーナーを着て観光気分を奮い立たせた私を乗せたUberの運ちゃんは、親切にも図書館入口の目の前で止まってくれた。
正直に言うと、前日の訪問で感無量となった私は、もはや死に損ないの燃えカスとなっていた。とはいえボドリアン図書館もクライストチャーチ同様、日本語対応オーディオガイドがあったため、滑らかな口調のガイドとともにハリーポッターの世界に浸った。

ハリーポッターでおなじみボドリアン図書館。つい最近「女王陛下のお気に入り」を観たらここが出てきてつい興奮した

今回はオーディオガイド付きの見学を予約していたのだが、図書館内部を見これとは別のオプショナルツアーに申し込む必要があった為、ああこれはまた次回オックスフォードへいくための楽しみにしろということだなと思うことにした。日程の都合上ラドクリフカメラにも行けなかったし、学生が長期休みに入っている期間だとオックスフォード大学宿泊もできるみたいだし。

すっかり偉大なる魔法使い気分となり、地に着かない足を必死に石畳に落ち着かせた東洋のマグルは、英国気分をもっと味わうべくフィッシュアンドチップスを食べにTurf Tavernへ向かった。
某元大統領がマリファナを嗜んだとまことしやかにささやかれるこのパブには事前に目をつけていたのだが、いわゆる隠れ家的な佇まいで、なるほどこれならこっそり羽目を外すこともできそうだなとほくそ笑んだ。

この先にその英国パブはひっそり佇む

渡英後初めての英国パブに入店(しかも一人で)できた記念に、これなら私も飲めるだろうと予想しおずおずと頼んだアップルサイダーは、予想以上に量もアルコール度数もたっぷりで、それほどお酒が強くない私は三分の一ほど飲んで限界となってしまい、さながら林檎色に頬を染める結果となった。

それでも、サクサクの衣に酸味のつよいタルタルソースが良いアクセントになっているフィッシュアンドチップスに舌鼓を打ちながら、英国パブデビューをオックスフォードで果たせた喜びは、この感動と興奮の旅を締めくくる素敵な思い出となった。

初めての英国パブで、初めての本場のフィッシュ&チップスを前に喜ぶ

いささか覚束ない足取りでパブを後にしたほろ酔いマグルは、この旅をエアメールにしたため、日本の家族や友人達にこの興奮を伝えようと決め、酔い覚ましがてらおなじみPretのアイスラテをおともに書き綴った。余談だが、この時から、私は旅行の度にエアメールを書いては日本へ送る習慣ができた。毎回新たな発見と感動を興奮冷めやらぬ状態で、旅の合間に一気に書き殴るものだから、文字は私の気持ち以上に躍動し乱れたものとはなっていたが、それでも喜んでもらえたり、中には届く度に壁に飾り、部屋一面英国色にしてくれる方もいたため、どんなに予定を詰め込んだ旅行でも必ず書くようにしている。もちろんマルタに移動後もこの習慣は続けている。

これは2週間の英国あちこち1人旅チャレンジの際に書いたエアメール。この時のこともいつか記事にしたいなあ

それまでツアーによる海外旅行は何度か参加したことがあったが、海外一人旅は初めてであった。そんな貴重な初めてを、取るに足らない私の人生の目標となってくれたイギリス、それもオックスフォードで経験することができたことは、この時から、そしてこれからもずっと燦然と輝く財産となった。

建物が素敵だったので、ここのPretでエアメールをしたため、隣の帽子屋さんで幼稚園の頃被ってた制帽そっくりの山高帽を買ったりもした。

実際私は「イギリスで一番好きな場所はどこですか?」と聞かれる度、「素敵な場所はたくさんありますが、もう一度行きたいと思うのはオックスフォードとエディンバラですね」と即答することもあった。きっと私の命が潰えるその瞬間にも、この時のことを思い出しては喜びを噛みしめるのだろう。

鮮烈な英国パブデビューを飾った思い出のTurf Tavern前にて

さて、この英国旅行記は時系列順に投稿をしようと思うので、次回はここ⬇️での旅行記を書いていきたい。

この写真だけでどこだか分かったらすごい

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