一人で過ごす休日

一人で過ごすのは嫌いじゃない。
というよりも、本質的に自分は一人になりたい人間なんだと思うことがある。

今この文章も、物音もない部屋の中で一人、淡々と文章を書いている。今日は平日だけど、仕事は休みで、最近ちょっと寝不足気味だったので、一日中家でゆっくり過ごしていた。

人と会うと脳が覚醒しているような感覚になる。自分の中では、過剰なまでに陽気になったり、常に笑顔になったりする。
別にこれは意図しているわけではなく、人と会っていると勝手にそうなってしまう。

家に帰るととてつもない疲労感に襲われ、表情もなくなり、布団に寝転がる。普段立っているだけでどことなく疲労を感じているのかわからないが、家にいるときはほとんど寝転がっている。

何もすることがないときは音楽を聴く。結構激しめの音楽が好きだったりするのだが、激しい音楽を聴くと穏やかな気持ちになる。

最近では本を読むことも増えた。小説とかではなく、人文科学とか自然科学の新書を読むことが多い。こう言うと鼻につく人もいるかもしれないが、ちょっと小難しい文章を読むのが好きなのだ。でも困ったことに、文章を読むのが好きなだけで、読んだ内容をほとんど覚えていない。単に娯楽としてか消費できていないような気がして、どこかもったいない感じもするが、別にそれでもいいかとも思う。

こんな感じで一人でいるときは基本的に自分のためにしか時間を使わない。人とのコミュニケーションを大事にする人は、例えば流行を追いかけたり、ニュースを見たりして、多少なりとも共通の話題を作ろうと努力しているのかもしれないが、自分の場合、その努力をする気力が湧いてこない。どうしても一人の世界で完結してしまう。

でもだからといって別に苦しいこともない。
むしろこの一人で完結している世界を守り続けたいとも思っているし、そういう時間を増やしたいとさえ思っている節がある。

仕事をしていると、よりそういう時間が貴重になってくる。休日一人で過ごしていると、あと何時間、一人でいられるのかを度々計算してしまう。そうやって計算をしていること自体に焦りを感じることも多い。

別に人と会うのは嫌いじゃないし、むしろ楽しい。というか最近友人付き合いが楽しくて仕方がないので、どんどん人付き合いしたいとさえ思っている。

友人と話をしている時間はどんなものにも代えがたい至高の時間だ。ずっとこの時間が続いてほしいと思う。でも本質的に身体が人付き合いを苦手としているからか、やはり家に帰った後の疲労感は凄まじい。また起き上がれなくなる。

どこか自分は矛盾を抱えているような気がする。一人が好きな自分と、人付き合いが好きな自分は、両立しているようでそうでもないような気もする。どちらか一方になりたがっているのに、もう片方の自分がそれを邪魔してくる。

とまあこんな感じで、30歳になってもずっと自分の世界に閉じこもっていますが、最近は精神的にかなり安定してきて、仕事も順調で、なんやかんや公と私の棲み分けが上手くなってきたのかなと思います。生きていて今が一番、自分が頼もしく思えているような感覚です。


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