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「眺」と「逃」と「挑」

漢字って面白い。特に、形声文字。

形声文字は、発音を表す部位と意味を表す部位が組み合わさって作られている。

「眺」「逃」「挑」は、いずれも旁の「兆」が音を表し、偏の部位が意味を表している。

「兆」は、元は獣の骨や亀の甲を焼いて現れた割れ目の形に由来し、「きざし」「しるし」を意味するという。ということは、この場合発音も意味も表していると解釈できるけれど・・・

そこはさておき、何かの兆候を見て、目偏がつくと「眺める」、しんにょう(行く、進むの意)がつくと、「逃げる」、手偏がつくと「挑む」となる。

これを強引に人類史に当てはめてみると、大型肉食獣が闊歩していた時代には、人類は彼らが近づく兆候を「眺め」、危険を感じたら「逃げ」ていたが、そのうち手に武器を掲げて狩りをするようになると、「挑む」ようになった。

これをまたすこぶる強引に私の個人史に当てはめてみると、幼少期はひたすらいろんなことから逃げていたが、思春期を過ぎるとそれなりに挑むようになり、いつの間にか初老を迎えた今はぼんやり眺める比重が大きくなった。

しかし、健康寿命に陰りが見えてきたこれからは、眺めてばかりではつまらない。「眺める」「逃げる」「挑む」の三拍子を少しずつやりたいと思っている。

かくて、noteを始めた次第です。よろしくお願い申し上げます。

そうだ!おやつには「桃」を食べよう。この漢字は桃の実が割れ目をもつことに由来するらしい。中国では西遊記にあるように、この実には邪気を祓う神通力があるそうな。




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