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アレルギー反応 (128)

「トキはキタァ、それだけだ」。これはプロレスラーの橋本真也がアントニオ猪木&坂口征二組との世代交代を意味する試合前に意気込みを語った時に、声が裏返っちゃって不思議な雰囲気になってしまい、緊迫した場面なのにパートナーの蝶野正洋が思わず笑ってしまったという、プロレスファンには有名なセリフだ。まあそれとは関係ないが、今年も秋のアレルギーの時期がやってきた。鼻水がそんなに出ないから「今年はアレルギー物質少ないのかしら、ラッキー」思っていたのだが、考えが甘かった。そんな訳ないのだ。くしゃみは出るし鼻水は垂れるしほんのり目が痒い。昨日などはポケットティッシュ3つと小さめのビニール袋を持って家を出たが、ティッシュは底をつきビニール袋は満杯になってしまった。マスクもしていたがマスク越しにくしゃみを何度もするので、マスクの内側がとても不快な感じになった。あまりに辛いので人がいない草むらを見つけてはマスクを外し、茂みに向かって思いっきりくしゃみをしてやった。一体何が原因でこんなことになっているのか。調べたって詮ないことだが、ちょっとだけ、本当にちょっとだけ煮込んでみる。

春の花粉症は有名だ。色々あるが大半はスギ花粉で、何調べかはわからないが花粉症の約70%はスギが原因だそうだ。さらにいうと何調べかはわからないが、実は国民の約50%がアレルギー性鼻炎になっているそうだ。さすがに花粉だけでなくペットとかも含まれるのだと思う。筆者は春はそこまで辛くはない。弱めの薬をちょちょいっと飲めばどうにかなるレベルだ。ただし秋、てめえはダメだ。おっと口が悪くなってしまった。
春のアレルギーの原因は主に花粉であり原因としては可愛い。自分がミツバチになったかのような錯覚を覚える。しかし秋のアレルギーの原因はそんなに可愛いものではない。花粉もあるが多くはダニや虫の死骸で、何調べかはわからないが、80%はダニである。なんて気持ちが悪いのだろうか、、、。ダニの死骸、ともするとダニの糞だ。それらが乾燥し粉末状になって風邪に飛ばされてくるのである。
アレルギーというのはからだの免疫が異物に対して過剰に反応するのが原因だという。免疫の方だって花粉なら「あらお家間違えちゃったの?お宅は隣ですよ、お気をつけあそばせ、オホホ」となるが、死骸や糞ならば「ちょっと入って来ないでよ!汚い、臭い、怖い、早く出てって!!キー!!」と過剰に反応するのは当たり前である。

先ほどちょっと強めのアレルギー薬を飲んだ。徐々に効いてくるのを待ちながら、現在寝る前にホットミルクを飲んでいる。この薬もなくなったらまたお医者様に行かなくてはいけない。我々現代人にとってアレルギー薬はなくてはならないものとなった。いつからかどこからかHate tell a lie。ちなみに”Hate tell a lie”は造語でこんな英語は文章としておかしいそうだ。歌詞を改めて見直したが、なんだかよくわからなかった。歌詞などどうでもよく曲がキャッチーで時代にあったのだろう。ヘイトテルアライ、塀とテル洗い。ダメだ、文章までアレルギーに侵されてきた。薬代わりに浅田次郎先生でも読むか。

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この連載は±3落語会事務局のウェブサイトにて掲載されているものです。 https://pm3rakugo.jimdofree.com