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危険な良い姿勢

こんにちわ。
ジリツ系セラピストの小林幸子です。

今日は正しい姿勢についてのお話。

「姿勢が悪い!」
「もっと姿勢を良くしなさい!」と、言われたことはありませんか?
お子さんがいる方は、子供に注意した事があるかもしれませんね。

では、正しい姿勢とは一体どんな姿勢なんでしょうか?


正解は…
これといった基準はありません。

なんだ⁈と、思われるかもしれませんが
スポーツや、武道・舞踊・ダンス・ファッションモデルなど
姿勢は身体表現や運動能力を発揮するための状態を作り出すもので
「これが正解!」という形はないのです。
ただ、健康の為、不自由なく安定した生活を送るための
「正しい姿勢」はありますので、後半でご紹介します。

勘違いしやすい「良い姿勢」

・胸を張った、いわゆる「気をつけ!」の姿勢
これは、肋骨をはじめとする胸郭が開き、横隔膜の可動域を狭めてしまいます。
呼吸が浅くなりますし、肩や背中の筋肉が硬く緊張してしまいます。
浅い呼吸は自律神経を交感神経優位にするので、身体は戦闘モードとなり滑らかでスムーズな動きがしにくい姿勢です。
「反り腰」を作りやすくもなりますので、注意してください。
・椅子の淵に浅く座る
面接試験などで意識しますね。
たしかに、足底が浮いた状態では安定せず、ブラブラと落ち着きのない印象を与えますので、踵からつま先までを床につける事は間違いではありません。問題は骨盤と背骨のラインです。
通常、背骨は横からみて緩やかなS字のカーブをしています。
ところが、浅く座る時間が長くなると徐々に背中がまるまり、骨盤が後傾したり、逆に「おっと!」と背中だけを伸ばして腰が反ることで、骨盤が前傾する事があります。
長時間椅子に座っている時に仙骨の先(尾てい骨)が座面にあたっていませんか?骨盤が後傾しています。足を組むのも骨盤を広げる原因になります。

後傾はストレートネック・前傾は腰痛やぽっこりお腹の方に多くみられます

正しい姿勢とは?

・立っている時
地面や床に対して「垂直・平行・左右対称」です。
重心は正面からだと
眉間・鼻筋・みぞおち・おへそ・が一直線である事
横からだと
頭頂・耳・肩・膝裏・くるぶしが直線上にあり
身体の厚みの半分よりやや後ろ側
鏡や、街中のショーウインドウで時々チェックしてみてください。
バランスを崩してふらつくようなら、重心を正しくキープする筋肉が弱く偏った癖のある筋肉の使い方をしている事に気づくでしょう。

・座っている時
上半身は立っている時と重心は同じです。
座るときに、お尻の脇から両手を滑り込ませ、左右にある尖った骨を探ってみてください。座骨です。
体を前後左右に傾けた時、手のひらの感覚で左右対称に一番「刺さっている」位置。そこが、骨盤の正しい位置だと思ってください。
そっと両手を引き抜き、骨盤のうえに「トン、」と上半身を乗せてあげる感覚。キープしようとすると、身体の前後の筋肉をよく使っていませんか?
普段、怠けている筋肉さんです。

癖がある、怠けていると表現しましたが
まさに、姿勢は日頃の動作の産物です。
常に、まっすぐ正しい姿勢で過ごせている人は皆無ではないかと思います。

整体やカイロプラクティックで、矯正の施術をうけても治らないのは日々の動作や筋肉の使い方に「固有の癖や偏り」があるからです。

今日の記事を読んで、一日のうちに何度もチェックし
自分の筋肉や姿勢の癖に気づく事ができれば
健康に1歩も2歩も近づきますよ。


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