つらい便秘を解消!腸の働きを回復してデトックス効果を実感しよう
数日間便意がなかったり、毎日少しずつ排便はあるものの、出し切った感じがしなかったり…
便秘は、本来排出すべき便を体内にため込み、その結果体への悪影響や不快感を起こすやっかいなもの。
腸内環境が悪化することにより、体内に蓄積された有害物質が吸収され、吹き出物などのトラブルを起こします。
ここでは、便秘の原因と、体に起こる悪影響、そしてデトックス効果を得るための便秘の解消方法についてご紹介します。
どうして便秘になるの?
便秘とは、3日間お通じがない状態のことを言います。毎日お通じがあっても一度に出せる量が少なく残便感がある場合も同じく便秘と言います。
便秘はそのままにしておくと、腹痛や肌荒れなど、身体に悪影響を及ぼす可能性があります。
多くの女性を悩ませる辛い便秘には、次のような原因が考えられます。
外食やダイエットによる食生活の乱れ
便秘の原因の1つは、食生活の乱れ。特に外食傾向にある人は、まず食生活を振り返ってみましょう。
財団法人 健康・体力づくり事業財団の指針によると、生活習慣病予防のためにも野菜類は1日350g以上食べることを目指す、と掲げられています。
野菜には、便秘の予防を始めとする整腸効果のある食物繊維が多く含まれますが、350gを摂取するには、「ほうれん草のおひたし」一皿を70gとした場合、同程度のサイズの野菜の小鉢を一日に5皿も摂取しなければなりません。
よって、外食が続いているとなかなか十分な野菜を摂るのは難しいでしょう。
食物繊維を含む食品を摂取しないと、スムーズに排泄できないまま水分を大腸に吸収されて便が固まってしまいます。
実は、ダイエットのために食べる量を控えている場合も、大腸に便の量がないため便を押し出すことができず、排便が滞り便秘の原因となります。
また、水分不足も便秘の原因になりますので、便を柔らかくするために水やお茶などをこまめに飲むようにしましょう。
起き抜けに水や白湯を一杯飲むと、寝ている間に汗となって体外に出た水分を補給し、腸のぜん動運動を活発にする働きがあるのでおすすめです。
座りっぱなしによる胃腸の動きの低下
デスクワークなどで同じ姿勢で長時間座り続けると、身体の血行が悪くなり、胃腸の動きが鈍くなってしまいます。
さらに腹筋の筋力が低下することによって、便を押し出す力も弱まってしまう悪循環が起こるのです。
こまめに立ち上がったり、下半身をストレッチすることを心がけましょう。
ストレスによる自律神経の乱れ
仕事でストレスを感じると、自律神経が乱れて体が緊張します。これによって腸の働きが鈍くなり、結果として便秘につながることがあります。
旅行先で便秘になるのも、環境の変化でストレスを感じ、自律神経が乱れることによって起こることが多いです。
便秘が引き起こす体への悪影響
つらい便秘は思わぬところに悪影響を与える場合もあるようです。
肌のトラブル
便秘になると、腸内の悪玉菌が発生させた有害物質が体内に吸収され、血液中に巡って全身に行き渡ります。
その結果、皮膚にも肌荒れが生じ、肌本来のハリ・ツヤが失われたり、吹き出物を引き起こすなど、肌のトラブルにつながるのです。
腹部の膨満感
便が溜まっていると、溜まったガスが体外に排出されずに腸内にとどまり腸が膨張し、膨満感が起こります。
それにより胃腸の働きが鈍化し、食欲も低下するなど、生活に悪影響を及ぼします。
さらにお腹が張って下腹部がぽっこりと出てしまうので、見た目が気になって気分も落ち込みますよね。
便秘を解消したい!デトックスの方法は?
辛い便秘を解消して、デトックスしてすっきりしたい…そんな時に効果を発揮する方法をご紹介します。
適度な運動をしよう
腹筋が少ないと便を排出する力が弱くなり、腸の働きが悪くなってしまいます。普段から腹筋を鍛えるようにすると便秘対策になります。
腹筋運動は、腹部を循環する血流を良くし、自律神経にも影響を与え、排便を促します。
激しい腹筋運動は必要なく、仰向けに寝て頭の後ろで両手を組み、少しだけ頭を上げるとともに5秒ほど腹部に力を入れる運動で十分です。
テレビを見たり音楽を聴いたりしながら、1日10回程度続けてみましょう。
他にも、水泳やランニング、ウォーキングなどの全身運動を行うことも大切です。
食物繊維を摂ろう
食物繊維には、腸を刺激して排便を促す効果があります。
食物繊維には水溶性・不溶性の2種類があります。
水溶性食物繊維はこんにゃくや海藻、不溶性食物繊維は野菜や穀物、きのこ、豆類に多く含まれています。
不溶性食物繊維はもともと便が硬い人が大量に摂取すると便秘が悪化してしまうこともありますので、摂取量には注意が必要です。
水溶性食物繊維は水に溶けて便を柔らかくしてくれる働きがあります。便秘の人は意識して摂取していただきたい栄養素になります。
ごぼうや大豆類・なめこなど食材によって両方の食物繊維を多く含むものもありますので、うまく組み合わせて取り入れることがおすすめです。
※食物繊維はいずれも急に過剰に摂取すると下痢などにもなる可能性があるため、少しずつ自分に合った量を見つけていきましょう。
規則正しい生活を心がけよう
現代人は、毎日仕事や学業、家事に追われ、忙しい生活を送っています。
時間を確保することが難しい場合もありますが、生活リズムを整え、睡眠時間をしっかりと取り自律神経を整えることが大切です。
さらに、決まった時間にトイレに行くなど、排便の習慣をつけるように心がけましょう。
漢方薬を生活に取り入れよう
便秘を解消するための対策として、漢方薬も頼りになる味方になってくれます。
「麻子仁丸(ましにんがん)」は、便に潤いを与え、やわらかくすることで便通を整える漢方薬です。
胃腸の働きが低下している人や、便が硬い方の便秘に効果をもたらし、腹部飽満感のほか皮膚炎や吹き出物にも効果を発揮します。
便秘を解消し、体内のデトックスをしよう!
便秘の要因は人ぞれぞれですが、対策をせず長期間放置しておくと、身体にも影響を及ぼします。
バランスの良い食事と水分摂取、整った生活習慣、適度な運動、漢方薬の服用など、ご紹介した方法を取り入れ、自分に合った方法でデトックスを行うと良いでしょう。
但し、長期間排便がない時や、腹痛・吐き気の症状がある場合は、医療機関を受診することをお勧めします。
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