プラスフードとは #4 出品されるという意味
プラスフードで出品される物は受け取りが1時間などかなり限定されます。
また、2個や3個程度の出品というのも少なくありません。
時々、本サービスが割引販売と同じ感覚のユーザー様がいらっしゃいます。
「受け取り時間が17時から18時じゃ短すぎるから、昼過ぎからずっと出して欲しい」
「個数が少なすぎる、10個から20個ぐらい出してくれないと。それか、本当に出品されてるの?」
気持ちはわからないでもないです。何しろこれじゃ不便ですから。
ただ、考えていただきたいのは社会問題の解決であって、お客さんにお得に買ってもらう割引販売じゃないのです。
廃棄されてしまうかもという判断は閉店間際の1時間のみとしているのに、昼から廃棄決定するというのもおかしな話ですよね?
2個や3個の出品じゃ少ないから10個20個廃棄するというのも本末転倒ですよね?
なるべく閉店間際の短い時間で、出品だって少ない個数の方が本来良い事なんです。
そうやって、廃棄を少なくしようとしているお店さんの姿勢が見えると思うんですが、やむを得ずちょっと最後に出てしまった分をレスキューしようというのが趣旨です。
「2個とかじゃ少ないからもっと出して」とお店さんにクレームつけるユーザー様がいるとすれば、残念ながら私達が本サービスの趣旨を伝えきれていないなと事務局は反省する点です。
無料で貰える廃棄食材がいっぱい出る・・・それ誰が得なんですか?お客様への無償奉仕ですか?お店は無料でお殿様に上納する奴隷なんですか?
そういう関係性を望むとしたら非常に悲しい話です。一方にとってのエゴの塊なだけです。持続性の無い単発で終わる話です。
私達事務局が理想とする関係性はお店の人もお客さんも同じ人間として優しさとお互いへの感謝をもって繋がって欲しいなと思っているのです。
「こんな間際の1時間だけど来てくれて有難う」「いやいや、こちらこそ無料で食材くれて有難う」
この有難うのマッチングを数多く成立させたいのです。
作り置き系のお店さんが出品としては多い傾向がありますが、それは一般のお客さんに対して「品揃えを良くして顧客満足度を高めよう」という企業努力が出品されているんだと思います。
規格外野菜等が出品されているなら、形が良い物だけを選んだ消費者の我儘が出品されているんだと思います。
時々、「プラスフードに出品するって事は売れてない店って思われるから参加したくない」という理由で断られる店舗さんもいらっしゃいます。
こういう回答があるって事は、きっと売れ残りが実際に発生していて廃棄される事もたまにあるんだとは思います。
しかし私達がお伝えしたいのはプラスフードの出品は恥ずかしい事でもなくて、寧ろ営業努力の証であり、社会の歪みの一部でもあるという事です。
それをフードロス削減に少しでも関心を寄せていただいた方に提供するという事で、社会問題の解消をするという何よりも雄弁な行為だと思います。
だからこそ、出品するお店さん、受け取りに東西奔走されるユーザー様、どちらも物凄く賞賛されるべき存在だと思っております。