よく分かる新B1講座(応用編)
1.今回のテーマ
お疲れ様です、+Bです。
新B1審査が、売上、入場者数、アリーナの3つが審査要件であることはかなり浸透しつつあるのではないでしょうか。ただ、これら3つの基準も規約を読み進めると、「ほへーーー、そんな規定まであるんだ。」となかなか作り込まれています。ということで今回のテーマは、よく分かる(分からないかもしれない)新B1基準講座応用編です!一緒に新B1への理解を深めていきましょう!
なお、今回は基本的な新B1の概要はご理解いただいた前提で記事を書いたので、基本的なことから見てみたい!という方はこちらの記事をお読みいただいて、必ずハートマークを押してから戻ってきてください!
2.売上
売上は連結でいい
どうやらこのBリーグ経営情報で公開されている数値とは異なるクラブで審査されるクラブがあるみたいです。
というのも、新B1の規約の22条で、”売上は連結でいい”と規定されているんですね。
「ふーん、でもさぁー、そんなの今のBリーグとか他のスポーツのリーグとかにある規定そのまま持ってきただけで実際使われる事なんてな・」
ありそうです!
茨城ロボッツは、クラブ独自のIRで連結の数値を公表しています。具体的には、リーグの決算概要で公表されている単体の売上が6.9億、下記リンク先の連結の売上が9.1億と公表されています。したがって、ロボッツは既に3,4次審査のラインまで来ていて、23-24決算では12億到達はかなり可能性がありそうです!
バスケと関係ない事業も最大2.4億入れていい
これに関しては、以下の記事で詳細を記載しているのでもしよろしければご覧頂けると嬉しいです!
3.入場者数基準
対象はレギュラーシーズンだけ
入場者数基準の冒頭にはこのように記載されています。
大事なのは34条1項の1号および2号という点です。ではBリーグ規約34条を見てみましょう(新B1規約ではないのでご注意を)。
ということで入場者数はレギュラーシーズンで判定されます。なお、省略していますが3号以降はCSやPO、入れ替え戦です。それらのポストシーズンの入場者数は含めませんよ、ということですね。B3は割愛しますが、同様の基準が設けられています。
4.アリーナ基準
すべての座席が独立したイスでなければならない
例えば今のBリーグの会場だと1階席が長いベンチのようになっているタイプの会場がありますが、それは新B1ではNGということですね。しかも、2026年以降の審査では全ての座席に背もたれが設置されていることも要件とされています。
可動席は固定席からの出入りが可能でなければならない
「今日は節約して2階席 ♪ でも1階のエンド側の飲食販売ブースでおいしそうなホットドッグが売ってるなぁー、反対のエンドではフリースローチャレンジみたいなブースもやっていて楽しそうーー!まだ試合開始まで時間もあるから1階に行ってみようかなぁーー!でもあれれーー、階段はどこかなーー??行き方分からないしスタッフの方に聞いてみよっかなーーすみませーーん!・・・え?一回外に出て別の扉から入りなおす?」
・・・こういうのはダメということですね(伝われ)。
その他
・座席の幅は40cm以上
・スイートの座席数は入場可能数の2%以上
・スイートは周囲と視覚的に独立し音も遮断されている必要あり
・ラウンジは入場可能数の5%以上が利用可能であるエリア・スペース必要
・ラウンジは一般席の入場者でも利用可能
・VIPの出入口は一般入場口と分けることが推奨
・床は「木製」が推奨(合成材はリーグが実地検査を行う)
・センターハングビジョンやリボンビジョンの設置の推奨
・音響は原則的に常設設備として整備
・トイレ数は入場可能数 5,000人までは3%。5,000人を超える人数に関しては推奨2.5%、必須2%。
・2026年以降参入時の審査ではクロークの設置も必要。
5.その他の基準
実は売上と入場者数、アリーナ以外にも基準があるので、少しだけご紹介します!
純資産基準
概要 :債務超過。ダメ、ゼッタイ。
参照条文:第23条
監査基準
概要 :監査受けてね。
参照条文:24条
なお、この基準に関する物言いを他の記事で書いているのでこちらもよろしければ是非!(^^♪
6.終わりに
記事内の埋め込みで自分の記事ばかり参照させてハートマークを量産するスタイル始めました。
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