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【観劇記録】家政夫のミタゾノ THE STAGE~お寺座の怪人~

2022.11.25 @ EX THEATER ROPPONGI

 カーテンコールの際、出演者FC枠っぽい人たちが一斉にスタオベをしたのはいいのだけれど、FC枠に挟まれた席の人たちが明らかに戸惑っていて(、そして合わせて慌てて立っていて)、ちょっと面白い光景になっていた。観劇慣れしてると忘れるけど、あの手の統制のとれ方は"異常"なんだな……。

開山200年の祝賀祭が終わるまで由緒あるお寺の家事手伝いをすることになった三田園たちは大忙し。
住職の尊徳はかつて、成し遂げたものは数人しかいないと言われる厳しい修行、千一日行を成し遂げ、大阿闍梨として人々から尊敬を集めていた。

「いっさいの我欲を捨てて御仏に尽くすのです」と説く尊徳。
そんな尊徳も60歳となり、代々のしきたりで住職の座を引退することに。

200年祭において後継者を決めるという。当然一番弟子とも言える雲光がその第一候補であると誰もが思っていたが、仏門に入ることを拒んで、5年前に寺を飛び出した尊徳の実の息子・雀尊が、お腹の大きな嫁・朱里を連れて帰ってきたことで、後継者争いが勃発。そんな中、檀家から集めたお布施がなくなるという事件が起こる。

「もしかして、怪人の仕業では…」

じつはこの寺には、夜な夜な謎の仮面の怪人が現れ、金品を奪ったり、災いをもたらすという噂があった。
やがて明らかになってくる、尊徳、そしてお寺の秘密の数々……
三田園の大掃除が始まる!
https://www.mitazono-stage.jp/story より引用(2022.12.10取得)

 "テレビ番組から派生したスピンオフ作品"として、とてもいい塩梅だったのではないかと思う。テレビで見ていたキャラクターたちが実際にその場にいて動いていて、単発のスピンオフだからこその特別感、何ならちょっとお祭り感すらあるあの感じ。子どもの頃見ていた某番組の夏のイベントを思い出した(公開収録でお芝居をする。番組は今もあるけどイベントはもうないかも)。
 前方席で見られたこともあって、三田園が出てきたとき、実はドラマをちゃんと見たことない私ですら「ミタゾノさんだ!本物!」とキャッキャしてしまった。ドラマのファンの人なら家政婦紹介所の3人にも同じことを思ったのだろうか。

 いい意味で終わった後に何も残らない。なので正直、真面目に感想書くのも難しい(苦笑)。
 別に緻密に作られていたってわけでもないけれど、それでもラストに向かって全てが明かされて突き進んでいく様は気持ちよかった。たぶんドラマもそういう作りなんだよね?全体的に肩の力を抜いて見ることができて、それこそテレビを見てるかのような気楽さだった。
 でもちゃんと舞台なので、やっぱりいい塩梅。テレビ的な笑い(メタ視点のネタも含めて)に好き嫌いはあるだろうけど、まあ元々テレビだし……で何となく許せてしまう。

 タイトルからも分かるとおり、パロディもちょこちょこ入ってくるわけだが、花蓮さんのお着替え後の姿には思わず笑ってしまった。いや、そこまでに気づかなかった方が悪いと言われればその通りなのだけれど……。真理亜さんでオチはついたと思い込んでいた。ちょっと悔しい。

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