掃除について

シェアフラットに住んでいる以上、住人それぞれの汚れや散らかりの許容度が違うので、強く言うことはできません。電気代込みの家賃とはいえ、誰もいないのに電気がつけっぱなしなのも気になってしまいます。日本人の「もったいない」精神というか、私にやや強迫傾向があるからそうなのかはわかりませんが。そんなわけで今日は掃除について書きます。


キッチン

床やテーブルにパッケージの切れ端や食べカスが落ちていたり、IHコンロに何かのソースがこぼれた痕や油跳ねがそのままになっているのが嫌で、気づくといつも、ゴミを拾い上げて捨てたり、台ふき(不織布の使い捨てのやつ)でごしごし拭いています。食べ終わった食器や器具が一晩置きっぱなしなのも正直気になるのですが、他人のものを勝手にどうこうできないので見ないようにしています。(あ!でも今晩は私以外の誰かが綺麗にしてくれてました!ありがとう誰か。)

ゴミ捨ては気になった頃に誰かがやってくれていてまだやったことがないので、近いうちにフラットメイトに教えてもらおうと思います。

床掃除:重たい掃除機

共有スペースの細かなゴミと自室のゴミが気になって、掃除機をかけることにしました。フラットの物置にあったのが、イギリスの定番ブランドのヘンリーの掃除機です。

画像は公式(https://www.myhenry.com/machines)より引用
鼻のところにホースをさして象のようになる

可愛い顔をしていますが、めちゃくちゃ重い上、電源が本体(頭頂部)にあるので、とても掃除しにくいです。日本の家電は軽く、持ち手のところにスイッチもあり、優秀だと思いました。

綺麗にした数時間後にはまた細かなゴミが落ちていて、むむむ、となりましたが仕方ありません。

お風呂掃除

私の住むフラットは2つシャワールームがあって、一つはバスタブがあるシャワールーム、もう一つがバスタブなしのシャワールームです。住んでいる部屋の位置関係で、暗黙的にバスタブがあるシャワールームが男性、ないシャワールームが女性という感じで使い分けがされています。(そういうのはなぜか日本と同じで空気が読まれる。)
日本人の黒髪は落ちていると目立つので、排水溝が詰まらないようにこまめにとりのぞいています。

ライムスケール

チェスターはそれほど硬水というわけではないのですが、我が家のシャワールームにも悪名高きのあの白い姿が…。
トイレの使い方もあまり綺麗とは言えないので掃除用に買ったDettol Cleansing Surface Wipes(COVIDやインフルをはじめとする細菌やウィルスを99%除去するという謳い文句の商品)を使ってガラス戸を拭いてみました。心なしかシャワールームが明るくなりました。しかし、あくまで除菌シートでライムスケール用のものではないので、当然、効果はいまひとつ。
専用のスプレーなどもあるようですが、買うのを後回しにしてしまっています。しかし、気になる。石灰=アルカリ性なら酸性のものなら落ちるのでは?幸い、私の食糧庫にはホワイトワインビネガーとレモンスライスの瓶詰があります。これは試さない手はないのでは…?(金曜の夜はおかしなことを思いつく)

お掃除比較実験

せっかくなので、遠い昔に書いた心理学実験のレポートの要領で書いていきたいと思います(厳密なAPA方式ではない)。

  • 目的:(1)ライムスケールはホワイトワインビネガーやレモン果汁で落ちるのかを検証する。(2)また、ホワイトワインビネガーとレモン果汁のどちらがより綺麗になるかを比較検証する。

  • 仮説:(1)ライムスケールは石灰なので、アルカリ性である。ホワイトワインビネガーやレモンなどの酸性のものを使うことで中和され、綺麗になる。(2)pH値を参照した際、レモン果汁の方が食酢よりも酸性が強いので、レモン果汁の方がホワイトワインビネガーよりも綺麗になる。

  • 道具:ワインビネガー、レモンスライスの瓶詰、不織布の台ふき2枚、水、ボウル2枚

  • 条件:ワインビネガー群(以下、ビネガー群)とレモンスライスの瓶詰群(以下、レモン群)の2群に分けた。

  • 手続き:各群に使用する掃除液を作成した。ビネガー群はホワイトワインビネガー適量と水を目分量で1:1になるように混ぜた。レモン群も同様にレモン果汁適量と水を目分量で1:1になるよう混ぜ、レモンのスライス2枚を加えた。次に、それぞれを別の不織布の台ふきに塗布し、ライムスケールが付着している部分を拭き、両群を比較した。このとき、手の力加減は一定に保つよう心がけた。

  • 結果:見かけ上の綺麗さはそれほど変わらないことが示された(Figure1, 2)。しかし、ビネガー群の方がライムスケールが付着している部分を繰り返し拭く必要があった。また、酢のにおいよりもレモンのにおいの方が爽やかであった。

Figure1 掃除前。ライムスケールでガラスが白く曇っている。
Figure2 掃除後。右側がビネガー群、左側がレモン群を示している。ライムスケールが厚い部分は落としきれていないが、全体としては曇りがとれている。
  • 考察:本実験ではホワイトワインビネガーおよびレモン果汁がライムスケールを除去するのかどうか、また前者と後者のいずれがより除去することが可能であるかを検証した。その結果、見かけ上の違いは認められなかった。しかし、レモン果汁の方はホワイトワインビネガーよりも拭く回数が少なかったにも関わらず、同じような効果を発揮した。食酢は2.80、レモン果汁は2.31である(ibid.)ことから、レモン果汁の方がより酸性が強いことが示されている。このことから、酸性の強さの違いがライムスケールへの作用の違いとして現れ、結果として拭く回数の減少につながったと考えられる。また、においの点でレモン果汁の方がよりさわやかであった。これらのことから、レモン果汁の方がよりライムスケール除去に向いていると推察される。

  • 本実験の限界と今後の展望:掃除液を作成する際の計量が目分量であったことが挙げられる。また、ライムスケールが厚い部分は除去しきれていないことから、やはり専用の掃除液を使うことが望ましいといえる。

今回の実験でわかったように、専用の掃除液を買うことにします。


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