A Multidisciplinary Team(MDT)について

ちょっと学生らしいことを書きます。勉強したことのざっくりとしたまとめと所感です。

実習準備のための授業の中で、A multidisciplinary team (MDT)というのを習いました。そもそも実習準備の授業があるって手厚くない?と思うのですが。Edwards(2014)によると、アートセラピストは仕事の場も、トレーニングの場もNHSで行われるという他の心理職とはちょっと違う種らしいです(もちろん開業の人もいれば、学校や、NHS以外の機関にもいます)。話がそれました。

A multidisciplinary team (MDT) is a group of health and care staff who are members of different organisations and professions (e.g. GPs, social workers, nurses), that work together to make decisions regarding the treatment of individual patients and service users. MDTs are used in both health and care settings.
-National Health Service, 2022

日本語で言うと多職種連携が一番近いかなと思います。感覚的には私が院で習った(そしていくつか読んだ文献類)とはちょっと違う感触があります。連携というと、異なる職種の人が手を取り合うことのような感じがするのですが、MDTは確かに異なる職種の人が一緒に治療やケアにあたるという意味ではそうなのですが、もっと連続体になっているというか、身体のシステムみたいに、一つのものとして動いている印象を受けました。ケースによって、どの程度連携するかの強弱をつけて組織を機能させることも大事にしています。もちろん、理念であって、現場では理念ほどはうまく機能はしていないのかもしれないですが。

私は多職種連携については院でちらっと習い、実習先(私は精神科病院でした)で現場では座学で話されるよりももっとずっと大事なのだということを知るという体験でした。地域で抱えるという感覚の違いが日英ではあるのかな、という風に思います。

予防の概念として、

  • 一次予防:問題が起こること自体を防ぐ(例:手洗い・うがい)

  • 二次予防:問題が悪化しないように、早めに見つけて、早めに治療する(例:早めのパ○ロンみたいな感じ)

  • 三次予防:問題が解決したあとに困ることを防ぐ(例:リハビリ)

があります。地域で抱えるとなると、三次予防のイメージが強く、精神科入院後の復帰とか、介護ケアの文脈のイメージが強いですが、MDTでは、二次予防に重点が置かれています。GP制度とかセルフメディケーションとかはここだろうなと思います。GPの予約はとりにくいようですが(幸いまだお世話になっていない)。

参考文献になっていたNHSのハンドブックには、MDTの意義とその効果(チームの士気が上がるとか)、多職種との共通言語が紹介が具体的にありました(日本の院や実習では、大事とは言われても具体的にどんな用語かは教えてもらってなかったな)。それから、サービスの利用者(クライエントや患者)の意思決定の重要性がしっかりかかれていました。インフォームド・コンセント、アカウンタビリティとかそういうカタカナ語で説明されるやつです。

私がMDTについて知ってテンションがあがったポイントは、マネジメントがしやすいというところです。カウンセリングをやっていると、現実的に対処(マネジメント)しなければならないことが度々起こります。そういう心理士のコアの仕事ではない、知識が薄くなりがちな部分を他職種と協力してスムーズに動けたら、もっと自分の仕事に集中できるし、クライエントもやりやすいだろうになぁと思うことがあるわけです。そのためにも、他職種に自分のやっていることをわかってもらえるような言葉をもたなければならないなぁと思いました。私はまず英語を頑張ります。

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