学内の教会に日曜礼拝に行ったときの話

雨、雨、雨、と渡英してからずっと雨でした。イギリスは雨が多い国だとは聞いていたのでそんなものだろうとは思っていましたが。ただ、日本の雨のように雨粒が大きくなく、霧雨ばかりなので傘を差さなくてもいいかと思えます。綺麗な色のレインコートの方が欲しいかもしれない。

UoCはもともとChurch of Englandの指導者らが中心となって設立したのもあって、学内に教会があって、chaplainがいます(chaplainは教会以外の機関で働く聖職者)。同時に、キャンパスにはムスリムの祈祷所もあります。私はクリスチャンではないのですが、建物見たさに日曜礼拝に参加しました。当たり前のように聖歌を歌って、聖書の一節を引用している様子を見て、信仰は生活なのだな、としみじみ思いました。日本人が「いただきます」「ごちそうさま」と手を合わせるのも、ある種の信仰のあらわれではあるのでしょうし、それくらい日常の中にある当たり前のことなのだろうと思いました。ただ、その共通理解がないまま、私はこの国で臨床(の実習)ができるのだろうかと思いました。もちろんすべてを知ることはできません。ひとくくりにして理解できるようなものでもありません(宗派があるように、解釈も様々なはず)。けれど、できる限り学ばなければならないように思いました。

私以外に地域のキリスト教グループの人たち、学生が15名ほどが参加していました。半分はアジア系(多分中国)でした。説教の後に、交流を兼ねた昼食会がありました。そこで、コースの同じコホートの留学生仲間と初対面。彼女たちは中国本土からの初めての留学生らしく、今年の留学生はアジア系だけらしいと聞きました(後日、もう一人は韓国出身と知りました)。彼女たちは「無料の昼食も目的だったんだ」と笑って、流暢な英語で他の参加者と交流しながら軽食をつまんでいました。私はアルカイックスマイルを浮かべる無口な日本人でした。彼女たちは私よりも随分年下ですが、私よりもずっとしっかりしていると思いました。私も大人らしいところをみせたいものです。

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