![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/134046457/rectangle_large_type_2_287cad427d59c5d524ad025f8be39449.png?width=1200)
Photo by
tohshiro
私の上司たち②
「A先生は嫌だ。とにかく、手がかかる。我がままだし」
仕事とは関係ない、同窓会の手配をさせられたり、遠くの駅に忘れたものを、取りに行かされたり。毎月毎月、先生の飲み代を払いに行くのも私たち秘書の仕事でした。
そんなA先生でしたが、何故か私とは相性が良く、先生から言われたことは素直に従えました。
先生が「あ」といえば、「ん」とは言えませんでしたが、「は」くらいまでは言えたような気がします。
困ったことに、自分のやりたくない仕事は全部秘書任せだったA先生。。。
A先生はどうしても被害者宅に行くことができなかった(行きたくない)ようで、私に示談金をもって示談書にサインをもらいに行けというのです。
被害者宅に行くと、被害者女性の親御さんに
「私は、絶対許せません。親としても、それ以前に女性として。」と言われました。
私はひたすらに、頭を下げ
「おっしゃる通りです。私も女性として同意見です。」
と言いました。
すると、いたく感動され、
「遠いところ本当に大変でしたね。ありがとうございます。気を付けて帰ってください」
と言われました。
そのあとの記憶はありません。
とにかく、フラフラになりながら事務所に着いたのだけは覚えています。
これを同業の事務員にいうと
「その先生は鬼!」
と言い放ちました。。。
![](https://assets.st-note.com/img/1710510887904-9uZ6tVxX3C.jpg)
忘れられない。。。トラウマになりそうな。。。仕事でした。