立体構造。
ピアノだけに限らないと思うのですが、
音楽は立体構造をしていると思います。
聴いている音楽が平面的に聴こえてくる時、
それが録音した状況(ホールなのかそれともそれより少し狭い室内なのかの区別)によるものなのか、
マイク等の機材の性能によるものなのか、
弾き手によるものなのか、
残念ながら私の耳には判断能力がありませんが、
とにかくCDなどの音楽を聴いている時に、平たく聴こえて来る音楽と立体的に聴こえて来る音楽とがあります。
もちろん、聴く方の環境によって平面的に聴こえているという事もありますよね。
お値段や大きさと比例するのでしょうか?
音質の良いスピーカーで聴いた場合と、高音ばかりがよく聴こえてくるスピーカーでは、どちらかというと高音ばかりがよく聴こえてくるスピーカーの方が平面的に聴こえてくる気が致しますし、ヘッドフォンで音楽を聴くとより立体的に聴こえてくる気が致しますが、そういった聴く側の環境の違いは今回は度外視して、ある1つのスピーカーでいろいろな音楽を聴いた場合に、曲によって、もしくは弾き手によって平面的に聴こえてくる音楽と立体的に聴こえてくる音楽があるということについてです。
音楽全般について構造のことに触れるとすごく長くなりそうなので、今回はピアノに絞って書いてみようと思います。
音の粒や、響き、音の向きにこだわって、尚且つ活き活きとした表情などを音に求めてピアノを弾いていると、右手だけ練習している場合でも自然と音がどんどん立体的に聴こえてきます。
年長さんや年中さんの段階から、音形に沿ってフレーズに盛り上がりを求めて弾かせたい場合でも、比較的順応性が高いので、弾かせようとしているフレーズにイメージを持たせて、それに沿った音を出させると素直に対応してくれます。
話しが逸れましたね!
右手だけの練習の段階で立体が作れたら、
左手も難しいですが、音の奥行きなどをよく聴いて立体的に仕上げます。
それを両手で合わせた時、目の前に美しい空間が出来上がります。それが、フレーズや和音によっていろいろと形や色など変えて聴こえてきます。
くるくるクルクル表情を変えながら、常に動き続ける音を、両手でいろんな形にして組み立てて演奏しているような感覚です。
大変、主観的な意見すぎて申し訳ないくらいですが。。
伝わりにくですね。
ただ、巨匠?と呼ばれるピアニストの方がたの音楽はそう聴こえてきます。(私などはまだまだで、足元にも及びません。)
アルゲリッチです。
ショパンのスケルツォの2番変ロ短調です。
暗い曲大好きです(笑)
よく、学生時代弾きました。
今も、ピアノ療養中のためよく弾きます。
アルゲリッチの演奏も
奥行きを聴いてしまいます。好きです。
ポリーニも。
ショパンのエチュードの10ー1です。
ポリーニは動きません。ごめんなさい。
美しいです。
この私の語彙力のなさ。。
ピアノから聴こえてくる奥行きのある空間を味わいながらいつも聴いています。
こんだけ?
はい。
曲の解説とかはできません。
すみません。
今回は、音楽と立体構造ということの文章だからということで許してください。
音楽と少し違う部分で考えてみても、
人とひととの関わり方でも
見た目だけで相手をみるより、
内面の良さに気づいた時に、グッと親近感が湧いたり親しみを持ったりしますよね。
この人ってこんな一面もあったんだ!
と思わせるような、、。
あれと似ている気がします。
音楽も立体的に聴こえてくると、
さらに美しいですよ♪
表情豊かな音の作る構造空間。
気になられた方は、
是非、いろいろな音楽を聞き比べてみてください。
そして、いつも、こんなに主観の強いことばかり書いているのに、読んで下さる方がいて下さることに、感謝しております。
あなたの周りには、今、どんな空間が広がっていますか?
今日もあなたの心に音楽を。