見出し画像

恋愛 英語クラスの物語#1041:  「フットインザドア」 <ー ビジネスも恋愛もここから始まる、行動心理学

今回は「フットインザドア」を英語で言ったらどうなるかについて見て行きましょう。

今回の一発表現:

Foot-in-the-door technique.

で如何ですか? というか、これ以外に言いようがない気がします。

「フットインザドア(Foot-in-the-door technique)」: 交渉や依頼において、最初に簡単な要求からスタートし、段階的に要求レベルを上げる方法です。

一言では: 小さな要求から大きな要求を叶える

ということです。

ん~

今を思えば、ドラマ「外事警察」の一作目(美容院の女性を外事のお友達に入れる話のところ)の新人女子外事職員のトレーニングシーンにも出てきていました。

フットインザドアは、人間の「一度ある立場を取ったら、その立場を簡単に変えたくない、あるいは意見を簡単に変える人であると思われたくない」という心理、すなわち一貫性の原理を使っています。

例えば、訪問販売の「5分だけでもお話を聞いてもらえないでしょうか」という要求をOKしてしまうと、その次の「チラシを見てもらえませんか」「今契約すれば初回の水代が無料ですので、ウォーターサーバーを試してみませんか」といった要求もOKしやすくなってしまうでしょう。

フットインザドアは、以下のような場面で活用できます。

  • 商品やサービスの販売

  • 寄付の募集

  • 政治活動

  • 営業活動

  • 交渉

フットインザドアを使う際には、以下の点に注意しましょう。

  • 最初の要求は、相手が簡単に受け入れられるものでなければなりません。

  • 次の要求は、最初の要求よりも少しだけハードルを上げたものにしましょう。

  • 相手が拒否した場合には、無理強いはせずに、最初の要求で終わらせましょう。

フットインザドアは、うまく使えば、相手に大きな要求を受け入れてもらうことができる有効なテクニックです。ただし、使い方を間違えると、相手に不快感を与えたり、信頼を失ったりする可能性があるため、注意が必要です。

フットインザドアの具体例としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 訪問販売で、最初に「資料だけ見ていただけますか?」と頼み、その後に「商品を実際に使ってみませんか?」と持ちかける。

  • 寄付の募集で、最初に「100円でもいいので、寄付していただけませんか?」と頼み、その後に「500円または1,000円の寄付をお願いします」とお願いする。

  • 政治活動で、最初に「アンケートに答えていただけますか?」と頼み、その後に「政治家への投票をお願いします」とお願いする。

  • 営業活動で、最初に「資料だけ送らせていただけますか?」と頼み、その後に「商品の試用をさせていただけますか?」とお願いする。

  • 交渉で、最初に「少し値引きをお願いしたいのですが」と頼み、その後に「もっと値引きをしていただけないでしょうか?」とお願いする。

フットインザアは、人間の心理を巧みに利用したテクニックです。うまく使えば、相手に大きな要求を受け入れてもらうことができるでしょう。

今回の使い方: 彼氏にメロメロになった彼女とその友人

友人: あなたたるものが、どうしてなんな彼氏にメロメロになっているの?

彼女: I was taken in by his foot-in-the-door technique and agreed to his request.
   (私は最初彼のフットインザアテクニックに気づかず、受け入れてしまったのよ)

お嬢さん、わきが甘いのではないですか?

よろしければサポートをお願い致します。頂いたサポートはライター活動(取材など)に生かし、皆様に記事として還元させて頂きます。