日本の物語#56: 「ローマ字の筆記体: 日本 vs. 米国」 <ー 日本の学生って、ローマ字の筆記体を知らないのですか?
今回は「ローマ字の筆記体: 日本 vs. 米国」について取り上げます。
みなさん、最近学校ではローマ字を教えていないのを知っていますか?
日本の中学校では、1947年から筆記体が必修とされてきましたが、なんと2002年4月施行の学習指導要領では「生徒の学習負担に配慮」したうえで教えるものとされました。 つまり、教える人もいるが、普通は教えないということです。
いや~
先日、ラジオを聞いていたら「最近、学校でローマ字の筆記体を教えていませんからね~」というので調べて見たら上記の結果でした。
筆記体も書けないのなら、漢字などもっと書けないのでは?
と思ってしまいます。
以上が日本の話なのですが、筆記体も書けないとは驚きです。
それはともかく、米国育ちの日本人(18歳ぐらいまで日本に来たことなし)で日本の大学に行っていた人物を知っているのですが、そこそこの大学に行っていながら、ブロック体しか書かないのです。
筆記体を知らない訳はないので聞いてみたらこんな感じでした。
そもそも、本人は小さいころから米国暮らしで、当然日本より米国の方が詳しく、ブロック体しか書かない理由がここにありました。
本人曰く:
「米国では、移民が多くブロック体の大文字しか知らない人も多い。 筆記体で書いても、相手が読めないので、書き直すのが面倒なのでいつしかブロック体の大文字で習慣が付いてしまった」
実は、この人物だけではなく、米国育ちの昔の知り合いは相手により、ブロック体の大文字で書いたり、筆記体で書いたりつかいわけている人物もいました。
こんな事情も知らず、ブロック体だけでいいやと思ったなら、日本の文部科学省は現実をみていませんね。
筆記体も書けない、読めないとなると相手はレベルが低いバカだと思う可能性があります。
ビジネスネゴの時に不利になりそう。
日本を一歩出れば、どこかでローマ字の筆記体ぐらいどこかで使うと思うのですが、どうなんでしょう?