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恋愛 英語クラスの放課後物語#33: 「映画ミッションインポッシブルローグネイションを見たり、英語(学習者)関係者、歴史詳しい方に質問:英国に同盟など存在しない、あるのは共通の利益だけ <ー出所は?」

今回は「映画ミッションインポッシブルローグネイションを見たり、英語(学習者)関係者、歴史詳しい方に質問:英国に同盟など存在しない、あるのは共通の利益だけ <ー出所は?」質問です。

先日、深い意味もなく日本語吹き替え「ミッションインポッシブルローグネイション:Mission: Impossible Rogue Nation」を見ていたら、MI6のスパイマスター(spymaster:インテリジェンス機関 の首領)らしき人物がこういうのです。

「英国に同盟など存在しない、あるのは共通の利益だけ」

そこで思ったのですが、この発言のオリジナルって:

第3代パーマストン子爵ヘンリー・ジョン・テンプル(Henry John Temple, 3rd Viscount Palmerston)、つまり1831年~65年の間、約10年を除き、外相あるいは首相として、イギリスの外交を推進した政治家で、身近なところでは、アヘン戦争、アロー事件、セポイの乱のイギリス側当事者で悪魔である1848年の英国国会での発言

“We have no eternal allies, and we have no perpetual enemies. Our interests are eternal and perpetual, and those interests it is our duty to follow."
「英国は永遠の友人も持たないし、永遠の敵も持たない。英国が持つのは永遠の国益である」

だと思うのですがどうでしょう?

最近、気になってしかたがありません。

このスパイマスターの発言は、英国のエージェントでありながら米国のエージェントを助けた時に、助ける必要などない:

「英国に同盟など存在しない、あるのは共通の利益だけ」

つまり、同盟があろうがなかろうが利益が共通でない場合はほっておけ、ということです。

ちょい訳すると

We have no (eternal) allies, but our common interests / benefits only.

かもしれませんが、残念なのが、今回のミッションインポッシブルローグネイションは「吹き替え」でしか見ることが出来ませんでした。 

と言うことで本当は、

“We have no eternal allies, and we have no perpetual enemies. Our common interests are eternal and perpetual, and those interests it is our duty to follow."

もしくは

“We have no (eternal) allies, our common interests are eternal and perpetual, and those interests it is our duty to follow."

とか、パーマストンさんの発言を少し変え、オリジナルの発言では言っているのではないかと思われるのですが、オリジナル英語でミッションインポッシブルローグネイションを見ることが出来る方、分かったら教えて下さい。

公園でMI6スパイマスターとMI6を除籍されたスパイの「イルサ・ファウスト(レベッカ・ファーガソン:実はスエーデン人?!)」の会話シーンです。

なお、映画などで英国人が絡むと聴衆にこんな投げかけをして、別の意味で対話を楽しむ場合が多いですね。

今回のケースも欧州人なら、パーマストンさんの発言だと思った人が多かったかも?

ついでに、イギリスの考え方も良く分かりますね。

‘No eternal allies, no perpetual enemies’ = practical  =  臨機応変にて現実的に利益を追求していく

ということではないでしょうか?

それはともかく吹き替えで映画を観ると、本来の台詞が分からず凄く損をした気になります...(笑)

検索キー: ‘No eternal allies, no perpetual enemies’

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