「少々時間がかかります」
全く問題ございません。
程なくブザーが鳴り響いた。
時間にして、3分経過したぐらい。
全然、待っていない。
待った感覚すら、全くなかった。
何のことはない、フードコートで
明太ビビンバを、オーダーして手渡された
ブザーが鳴るまでの時間。
機転が利いたのか、フードコート自体が
ホスピタリティに満ち溢れているのか、
定かではない。
あらかじめ、
少々時間がかかりますって言う言葉を
聞かされていただけで、待つ覚悟は
出来ていた。
拍子抜けすると同時に、さりげない優しさに
触れた気がした。
また行こう、あのフードコートに、
そして今度は、チーズビビンバを
注文しようと思う。
少々お時間がかかりますが…
大丈夫です。
と、しっかり頷き、
優しさに触れて、美味しく食べようと思う。
ご馳走さま。
ありがとう。
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