『こころに刻むおもひ(一つ)』
風に乗って届けられる
今は青臭い草原のような香り
草刈りを終えたばかりの河川敷
この河は青い海とは恋仲なのだろうか
あの日あの頃の潮風を懐かしく思い
とても小さな恋を育み
外には出さないで
胸に抱き
青臭さが災いした自身の過ちを
重ね合わせて一気に吸い込んだ
咽せてしまった
今も少し前も少しも変わっていない
変わろうと決めたこと忘れない
だけども変わりようがなかった
いつまでも残る青臭さが邪魔しちゃった
最後の言い訳のような呟き
河風に乗って流れていく
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