『希望と野望と野心』

なんてことない
と思っていた
思いたかっただけ
かも知れない

暑さを見せないで
自転車を走らせ
行き着く先

取り憑かれたみたいに

希望は忘れない

野心は置き忘れてしまった

奥底に眠る

野望だけは燻ることなく

静かに燃え続けて

諦めが悪いのか

ケジメが中途半端なのか

ただの痩せ我慢なのか

この期に及んで

まだ追い求めてやまない

本当の終わりは

まだだと信じたい

置き忘れてしまったもの

掘り起こして

見せようとして

いる

大切な人だけに