クライ□ス
灯りのない此処で周りが見えないものかと目を細めている。手を伸ばしては掴むものはなく未だそこにいる。
学生の頃はこんなにも鼓動を続けているなんて思っていなかった。気がついた時にはベッタリと希死念慮に塗れていた。
充実していた時間が、楽しみな事象が、僕の足を掴む。それでも、ずっと淵を歩き続けている。
どんなに嬉しくても、どれほど楽しくても、沢山の好きな人がいても、この思考が僕の内臓を冷たくする。
回らない頭を、ひどく弱い心を、持て余した体は酷くおもい。届く筈の場所にすら手が伸びない。
僕こそが僕を淵へと導いている。
僕に"祝福"を!
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