あだち

瀉血

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ずっと秋がいい。

金木犀の花はあっという間に茶色になっていました。一番好きな季節は遅くにやってきて早々に去ってしまいます。僕はここに居たいのです。 ずっと秋がいいのです。 羽毛布団は出したくないのです。こたつ虫になってしまうのです。冬は音が吸収されてしまいます。道を歩くと耳を切り落とされてしまいます。末端が真っ赤になるのです。緊張感すら感じる静かな白に慄くのです。 嗚呼、いやだなあ。寂しくなってしまいます。ずっと苦しいのです。手を伸ばしたくないのに、貴方の暖かな掌を求めてしまうのでしょうか?今

    • 空や海の色

      沈み続ける身体は小さく丸くなっていく 息が詰まる毎日動きたくない心働き続ける細胞 止まれ止まれと願う事に意味はない 泥沼に口許まで浸かっているのに呼吸する事に意味はある? 淵に立ち続ける僕に息はある? 良い行いを積めば救われますか? 相手にしない?来世に期待? 良い行いをすれば近づけますか? 青い空に散って青い海に溶けていきたいんだ どうか僕の背中を押して 青の世界どうか僕の手を引いて ねえ どうか僕の背中を押して

      • クライ□ス

        灯りのない此処で周りが見えないものかと目を細めている。手を伸ばしては掴むものはなく未だそこにいる。 学生の頃はこんなにも鼓動を続けているなんて思っていなかった。気がついた時にはベッタリと希死念慮に塗れていた。 充実していた時間が、楽しみな事象が、僕の足を掴む。それでも、ずっと淵を歩き続けている。 どんなに嬉しくても、どれほど楽しくても、沢山の好きな人がいても、この思考が僕の内臓を冷たくする。 回らない頭を、ひどく弱い心を、持て余した体は酷くおもい。届く筈の場所にすら手が伸びな

        • 前世を振り返って

          ⚠︎ヨルシカLiveTour2023 前世 のネタバレが含まれます 再演に伴い個人的な視点メモを纏めたものです。 1/24.25大阪城ホール公演に参戦しました。 開演前の時間が一番緊張する気がする。 拳を握ってただただ享受していた。 振り返ると夢でもみていた様だ。思い出そうにも朧げで惜しい。また何度でもこの夢をみたい。

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          鉛の海

          海が発光していた。 真っ直ぐ伸びるその道を、 目に焼きつくその線上を、 踵を鳴らして歩きたかった。 輝く海は磨かれていた。 体が水面に浮かんでいる。 荒波に心が呑まれていく。 重たい思考を抱いている。 血液は廃油に、内臓はコンクリートに、 中心には鉄骨がたっている。 この身体なら海に沈むだろう。

          夏が殺しにくる

          ・夏が憎い 苦手過ぎるので早く過ぎ去ってほしい。 遠くに見える陽炎や光る細波に絵画みたいな空、 貴方の描く夏は輝いているのに 現実はただ眩しく暑いだけ。 ・美しいひまわり畑 はやく、俯いて、季節を終わらせてくれ。 ・削除未遂 何度もそこなっている。 きたる失望に怯えている。

          夏が殺しにくる

          誰かの日記24.07〜

          24.07.01 一日中雨が降ってた〜 明日は晴れると良いな!! 24.07.08 今日は友人の誕生日!! プレゼント喜んでくれて嬉しかったあ!! 24.07.15 近所に出来た夜カフェへ〜 桃ぱへ美味しかった!! 24.07.22 熱がでた泣 24.07.29 38.4

          誰かの日記24.07〜

          誰かの日記24.06〜

          6月1日 帰り道、小雨が降ってきた。 傘を忘れたので雨に濡れて帰った。 6月8日 月曜日から雨が続いている。 梅雨入りしたのだろうか? 6月15日 気圧性頭痛が酷い。 6月22日 庭にいた黒猫と距離を測りあった。 いい天気に浮かれているように思う。 6月29日 近所の家の向日葵が咲いていた。 花はハンドボール程で背丈は僕より高く、背筋を伸ばし太陽を見上げていた。

          誰かの日記24.06〜

          息継ぎ

          水面に顔を出し息を吸う 吸って吸って 息を呑み込む 吐くのを忘れた 不気味な音が喉から鳴った 鳴って鳴って 鼓動が伝って 手足が暴れた 反射で吐き出した

          僕のペン先は刺さらない

          ちいさな下書きまとめ ・ぶんべつ 安易に分類分けして型に嵌めてこようとする人。勝手に押し込まないで欲しい。私はそれじゃない。 ・友人は原作過激派 原作を知ってる程映像化した時に自身で補完してしまっていた所との差が出てしまって違う…ってなってしまう。 ・幽霊になれない僕は 浅く苦しい夢ばかりみては目が醒める。 ・ごめんね 嫌われたくなかった 大切に出来なかった何も返せなかった 諦めてしまったことどうか赦さないで。 ・地面は冷たい 羨望ばかり募らせて何も出来なくて、 駄

          僕のペン先は刺さらない

          きっと何色でも良かった

          姪が来年には小学生になるという。時が経つのが年々早くなっている。 姪は黒色のランドセルが欲しいらしい。 私が小学校に入学する時、ランドセルの色の選択肢はほぼ一択だった。他の色もあったのだが同学年でそれを選んだのは私ともう一人だけだった。 学年が上がるにつれて下級生の背負っているランドセルも色が増えていった。今では沢山の色から選べる筈だ。 姪は紫やピンクが好きなのだと聞いた。それなのに何故黒が良いと言ったのだろう? もう小学校入学前なんて記憶がない。何故違う色を懇願して買っ

          きっと何色でも良かった

          吐き出す

          ・自販機ではない ほんとうに自分は享受するだけの消費者だよなあと思う。中身を見ようとせず詳しく知ろうと調べもせず生み出されたものだけ自分の為に消費している。 ・反復 近づくな欲をだすな溺れるなのまれるな 自分という人間が出れば出るほど離れていってしまうと知っている遠くにいる方が良いと分かっている。 ・コンプレックス SNS上で性別訊かれるのめんどいんどƪ(˘⌣˘)ʃ ・後悔 積み重ね続けている作画崩壊大後悔。

          回想

          反芻が襲い掛かる 消えたい日を見送る 自ら首を絞め息苦しさに喘いでいる 立ち上がれず地面を舐めている 滲んだ視界の境界にいる あなたの瞳にどう映っているだろうか 回想しないで 送り返して あなたの中から追い出して ぐるぐる巡っている思考と 進み続ける秒針が僕に突き刺さる 見送った過去に縋っている 浸かっている夜は霧散していく 僕を回送して

          あけましておめでとうございます あなたにとって素敵な一年になりますように

          あけましておめでとうございます あなたにとって素敵な一年になりますように

          鈴生り

          柿が鈴生りに実をつけている。あかく熟れたそれをカラスが啄んでいる。 「こんにちはー!」 元気な挨拶をしながら小学生たちが通り過ぎていく。冷たい風に負けない速さだ。 自身にもこんな頃があっただろうかと後ろ姿を見送った。 いつもの通り道にその木はある。持ち主も放っているのだろう。日に日に土に落ちている実が増えている。 青くなっているだろう唇を舐める。乾燥に良くない事だと理解はしている。 学生とすれ違わなくなった。冬休みだ。年末がやってきたのだ。 冷え切った指先でスマートフォンを

          屑籠には下書きがいっぱい

          なんてことない下書きを消化したい ・メリーゴーランドとジェットコースター 散らかった頭の中。 ・落 常に動いていなければならなかった。 ・ふく 見てるだけで楽しい。着たいものを着よう。 ・11/3 あのメロディが聞こえると血が抜けていくような感覚がする。だんだんと順番が近づいてるのが分かる。恐怖。 ・毛まみれにぼし 今でも子猫だと思っているらしい。 ・石油王になったら犬を飼いたい 僅差で犬派。毎日遊びまわりたい。 ・同音異義語ダブルミーニングすき侍 ・回想 消

          屑籠には下書きがいっぱい