近所のそば屋に置いてある日焼けしたゴルゴ13
どうも。寒い夜にはラーメン、暑い夏にはアイス、穏やかな日々には破壊を好む、悪ガラスでございます。
今日も順当にウンチとウンチがせめぎあっていますね。
皆さんは歯と歯の間に挟まった食べカスをどうしていますか?
というか食べカスって酷いですよね。食べ物を美味しく頂いたってのに喉を通らず口に残ったらカス呼ばわりって。
人間の方がよっぽどカスだっての!(怒っちゃったぞ!)
という事で、1ミリも知らないのに『美味しんぼ』のSSを書いてみました。
VTRゥ〜行きます行きますインスマス!(B級映画並みの悲鳴)
美食家、飯島(いいじま)の朝は早い。お目当ての割烹料理屋に開店前日の深夜から並ぶコミケオタクのスタイルでスタンバイ。いざ開店となるや否や、編成していた分隊が表玄関と裏口からスモークグレーネードを投げ込み突入する。さて、飯島のグルメ眼が唸る時間だ。
付き添いの初端(しょっぱな)は店の雰囲気を褒めつつ、飯島から聞いた『朝一にだけ出る新鮮な海鮮丼』を楽しみにしている。
初端「デフォルメウンチって鮮やかなピンク色だったりしますよね。あれって何故でしょうね。それはそうと、お通しが来たみたいですよ」
飯島「見れば分かるだろ」
初端「え?......ちょっと待ってちょっと待って、は?(マジギレ)」
飯島「なんだよ」
初端「これは許せない。だってこれ、『通し柱』の記号でしょ?ついに作者は建築界隈にも喧嘩売っちゃうの」
飯島「黙って食えやカス」
初端「そもそも食えるんすかこれ」
飯島「小籠包やぞ情弱」
初端「え?これ小籠包なの?え?......これ小籠包を入れたセイロを上から見たやつ?ちょっと無理矢理過ぎない?」
飯島「死ぬか食べるか、どっちか選べ」
初端「マジのフードファイターみたいなセリフ吐くやん」
飯島・初端「いただきまーす!(挨拶は大事)」
二人の放った挨拶は天を穿ち、そのまま聖杯へ注がれた。それは閃光と共にこの世界を見下ろした。落ちた泪は人々の奪われた食卓を弔う様に雲の上部を照らし、木漏れ日の様に地に注がれた光は人々の視線を上へと誘うのであった。
初端「あふっあふっ......この熱さ、じゅるりといけるものですかね」
飯島「いけなきゃ客だろうが何だろうが島流しにするぞこの店」
初端「ちょっと飯島さぁ〜ん!なんてところ連れて来たんすか〜!トホホ〜!」
昼間の月の澄んだ蒼、夜通し愛し合うぐりとぐら。
VTR終了
司会「......という事ですが、コメンテーターの逆髪さん、これどう思いますか?」
逆髪「信じる者は救われるんじゃない?ゲームコントローラーの○と×が持つ認識のズレ?文化的なそういう齟齬?みたいなものがシンデレラの魔法を暗示していて、僕はこのままにしてちゃいけないと思うなぁ。だって多かれ少なかれカレーは煮込まれる訳でしょ?炒めたり何なりしててもさ、結局は煮込んで熟成って歌うブレーメンですよ彼等は。僕はあんまりこういう妄想としてはあまりにも浅ましい低俗な芳香の罠を野放しにするべきでないと思うんだよ。日本社会は何してんの?例えばだよ、掃除機のフィルターを透視できる主婦がいたとしてね?その主婦が自分の能力を誇って自慢すると思う?誇りとホコリってギャグにしかならないよね?いや、それすらならないかもしれない。本人がそれを掲げるべきでないと判断したら、電光は見てもくれませんよ。普通の人間には世界は優しくない。だから僕は大きな声で訴えたいんですよあの月に!どうです?平々凡々とした田畑の虫達に褐を釈いて遇らえた喪服で風刺を決めてやりましょうよ!それが文化のディグってものでしょ?希釈って言葉すら鉛ですよ!許せないなぁ理解し難い」
司会「先遣隊が発見したこの古文書はこれで終わっていて、肝心の海鮮丼については記述がないんですよ。これ、続きあると思いませんか?」
逆髪「本質は未完成にあると美学について試食をした哲学者は知ると思うね。根本的に人は区切りを付けたがるんだよ。この物語はこういう設定で、こういう事件があって、それらには全て終わりがあるってさ。文字が目から滑りつつも人は秩序を指先でなぞって自慰行為に耽るのさ。いいかい?世の中の砂時計のスピードが一定であると誰が説いた?混迷したツリーハウスの上で開く雑貨店にリスが来るとでも?意地汚い亡者は地獄がお似合いか?嫉妬の炎ではパンはトーストにならないんだよ」
司会「なるほど。興味深いご意見ありがとうございました。逆髪は、今回をもちまして、『破門』とさせていただきます」