「演劇とはこういうもの」となったら終わる
演劇カンパニーOva9の「ダブリンの演劇人」を観てきました。
いわゆるリアリズム演劇とは違う、 マスクやフィジカルシアターの要素が盛り込まれたお芝居だったのですが、めっちゃくちゃ面白かったです!
演劇ってこんなに自由なんだなあっていうのを改めて教えてもらいました!
つい先日観た別の舞台では、いわゆるリアリズム演劇というものを見せたい想いが先行していて、あまり良い芝居に仕上がっていませんでした。「この作品を伝えるのにベストな表現スタイルはこれなのか?」と疑問に思いました。
脚本であればその作品を見せるのに、即興であればその瞬間を見せるのに、ベスト(少なからずベター)な表現があると思うのです。
そのためには自由でなければいけない。自由であるためには、あらゆる手法や形式を知り、可能性を広げなくてはいけない。「演劇とはこういうものだ」という固定概念に囚われず、いろんなスタイルを経験し、試す必要があると思うのです。
最近、手塚治虫の「火の鳥」を読んでいるのですが、手塚漫画は本当に自由です。「漫画とはこうあるべき」という常識を持たず、常にその場面場面を面白くする表現で描いている印象があります。
自由な表現は、結局自分自身の中にある知識や経験や技術からしか生まれません。思ったことを恐れず表現することも大切ですが、それだけでは表現者としては不十分。だからこれからもいろんな演劇を知り、学んでいきたいですね。
↓来年参加するイギリスの国際マイムフェス。色々学んで来ます↓
↓年末にいろんな演劇をやるWSがあります↓
↓新しいスタイルの即興芝居公演も常に作り続けています↓