岩橋由梨さんのドラマワークとチーム・ビルディング(研究生たか)
ラボ研究生の島本たかこです。
先日、ラボメンバー5人が一緒に、由梨さんがファシリテーションするドラマワークを通して、ラボ研究生二人の今後のことを探っていく、ということをしました。
まずは、プレイバック・シアターの小道具の何十種類もの色の布(大判のスカーフ)を使って、それぞれが各メンバーに対して抱いているイメージを共有するところから始まりました。
一人のメンバーのイメージに合う色の布を、それぞれが選びます。本人も自分のセルフイメージを表す色布を選びます。選んできた布は一つの椅子の上に置いていきます。座面の上に丸めて置いたり、綺麗に畳んで背もたれにかけたり、全体を覆うようにかけたり、他の布の下に潜らせるように置いたり、置き方も様々です。すると、なんとなくその人を象徴するような色の重なりや形がオブジェのようになって視覚的に表されてきます。
その後、なぜその色の布をそのように置いたのかを一人ずつ語り合いました。それぞれについて語られたイメージを聞いた時、「そうそう!わかるわぁ」と感じることが多いのですが、中には「え、この人にはそんな一面があったの?」とか、「わたしだけがそう感じているのかと思ったら、案外みんなも同じように感じていたんだ」と思うこともありました。
わたし自身について言えば、ラボでの自分を表すセルフイメージの色はベビーピンクでした。安心していて、楽しくって、すっかり無防備になってしまう、とでも言いましょうか。ラボにいる時のわたしは、そんな感じのようです。ありがたいことだなと、思いました。
ところで、無防備な自分というのは、自由で開放感があってとても楽しいのですが、でも、本当に子どもみたいな感じなので、なんというか、論理的に簡潔に話すとかはできなくなるし、衝動的で、近視眼的で(あ、それは元々か)、良くも悪くも”自己中心的”です。(まぁ、わたしをよく知っている人は、「え?昔からたかはそうやん」って思うかもですね。笑)
ただ、その自分の在り方と、他者に沿っていくときの在り方、そして即興で身体表現するときの在り方が、わたしの中ではまだうまく統合できない。
他者に沿っていく(「きいてみる稽古」はまさにそのための稽古ですが)ということと、即興で身体表現していくことは、一見正反対のように見えるけど、わたしにとっては、どちらも自我の枠を外していくという意味では同じかも?という気が最近しています。
自我の枠を外すということと、最適解を自分の外に求めないで感覚に従って動くということは、同じこと。たぶん。
うわー、こんなことを考えていたら、これからのラボ活動がますます楽しみになってきました!これを読んでくれた方も、ぜひラボのワークショップに参加してみてくださいね。
各メンバーへのイメージ共有をした後は、研究生二人が今ラボで抱えていること、モヤモヤしていることを分かち合って、ドラマワークを使ってみんなで一緒に考える時間でした。
わたしの番では、こんなことを扱ってもらいました。
「こないだのラボワークショップ体験をnote記事にしたいけど、なんかうまく書けないなぁ・・・。文章って難しいなぁ・・・。」と思っているうちに数日が経ってしまった。「ラジオ録りたいなぁ。でも、誰と?どんなテーマで?いつ?どこで?何分くらい?えーーっと、うーんと・・・どうしたらいいかなぁ・・・」と考えているうちにまた数日が経ってしまった。「あぁ、自分はダメだなー。なかなか自ら動けないなぁ。こんな段階で相談したら、自分でもっと考えから相談してとか、甘えてるとかって思われちゃうかなぁ・・・。もう少し自分の中で練ってからの方がいいかなぁ・・・。だけど、一人ではなんかうまく考えられないなぁ・・・」と考えているうちにまたまた数日が経ってしまった。
なんか書いていたら笑えてきました(笑)。でも、まぁ、わたしが抱えていたことというのは、そういうことだったのです。いい歳して情けないですが。
そしたら、由梨さんも羽地さんも、それはたかさん一人の問題じゃなくて、ラボ全体の問題だから、ラボ全体としてどうしていったらいいかみんなで考えようと言ってくれました。わたしはずいぶん気が楽になりました。
そこからは、コンステレーションというドラマワークの手法を使いながら、わたし自身と各活動との距離感や位置付けを視覚化し、全体像を捉えていきました。
最初のワークと同じように、各活動に対してわたしが抱くイメージの色の布をそれぞれ選びます。そして、ラジオ配信はこの椅子、ラボ新聞作りはこの椅子など、活動ごとに椅子を決めて、そこに選んだ布を置いていきます。ある布は細く畳み、ある布は幅広にし、ある布はねじったりして、それぞれの椅子にかけていきました。同時に、各椅子(活動)を移動させて、部屋の中に配置していきます。自分自身がいる場所を起点にして各椅子がどの方向にどのくらい距離のところにあるか、椅子の正面はどっちを向いているかなど、直感的にしっくりくるように配置します。
そうやって、ひとつひとつの活動と自分との距離感や位置関係を身体的に感じとり、布の色や形に象徴的に表されている何かを感じとりながら、全体を俯瞰し、共有していきます。
その後、特に今気になっている活動をピックアップし、ラボ全体として具体的にどうしていったらいいかをみんなで話し合いました。その結果、各活動の担当者も決まり、仕事の進め方についての共通理解を持つことができました。
その直後から、わたしは格段に動きやすくなりました。早速由梨さんに具体的な段取りを相談し、翌日羽地さんと由梨さんと3人でラジオを収録し、研究生日誌をnoteにアップし、そしてこの記事を書いています。
もしも、所属しているグループや組織運営がなんかうまくいかないんだよなぁと思っている人がいたら、ドラマワークを使ってチーム・ビルディングをするのもおすすめです。
ちょっと興味あるなぁという方は、ぜひ一度、由梨さんのドラマワークを体験してみてください。(ドラマワークの経験は不要です。どなたでも気軽にご参加いただけます。)
岩橋由梨のドラマワーク勉強会
次回は6/29(土)13:30~16:30です。
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