【ラボラジオ#30】初めてのお便り!(たか)
ポッドキャスト「ラボラジオ」をSpotify、Youtubeで、毎週金曜日(たまに火曜日も)配信中。
【内容】ラボラジオに初めてのお便りが届きました!ラボラジオ#28「受信する目を持たないと、発信が深まらないんだよね」について書かれたこのお便りをめぐって、島本が一人語りをしています。(ラジオの一人語りも初めてです!)
【出演】島本たかこ(ラボ研究生)
【岩橋由梨の「いきる朗読」参加申込受付中】
日程:10/19(土), 11/9(土), 11/23(土), 11/24(日)※単発参加OK!
時間:13:30-16:30
会場:中目黒周辺会場(お申し込みの方に追ってお知らせいたします)
ラジオ収録後のひとりごと(たか)
ラボラジオへのお便り、本当に嬉しかったです。ラボラジオ#28「受信する目を持たないと、発信が深まらないんだよね」を聴いての感想を書いてくださったので、由梨さんと一緒に「あの回を収録してよかったねぇ」と喜び合いました。
実はあの回は、収録時には由梨さんも私もいいラジオが取れたねぇと大満足していたのですが、後日ラジオを公開したのを聞き直してみたら、由梨さんが「わたし全然言えてない!あの時は言えたと思ったけど、言えてなかった!あれでは伝わらないと思う!」と言っていたのです。そんなショックを受けていた時に、ラジオネームまーしゃさんが素晴らしいお便りを送ってくださったのでした。だから私たちにとっては感激もひとしおだったのです。
そう思うと、言えたとか言えなかったとか、表現できたとかできなかったとか、伝わるとか伝わらないとかって、本当にこう、わからないものだなぁと思います。
ただただ今自分にできる精一杯をやるだけ、ですね。
ラジオネーム「まーしゃ」さんからのお便り(全文)
(※ご本人の了承を得て掲載しています。)
ラボの皆さま、いつもラジオを楽しく聴かせていただいています。
ワークショップに参加できない時でも、その様子や感想を、まだ体感の残っている生のお声で聴けるのは、自分も少しだけ参加した気分になることができ、日常の中で非日常(ワークショップ)に思いを馳せることができる、リフレッシュの時間です。
さて、第28回受信する目を持たないと…の感想です。私は聴いていて、自分の3才の息子を観察する自分の姿と重ねました。時々、大人から見ると、何をしたいのか、しようとしているのか分からないことがあります。でも、集中しているので邪魔しないように見守ります。何をやりたいのだろう?こうしたいのかな?ああしたいのかな?と推測しながら観察するのは、謎解きのように面白いし、結局終わった後も分からず、息子に聞いても、答えの意味が分からないこともあります。
受信する目というのは、対象への好奇心や興味、つまるところ愛が無ければ育たないように思います。ワークショップに参加していませんが、部屋の中の物になろうとした時に、その物を一瞥するだけではなく、よく見るのではないかと思います。そして、一瞥しただけでは気付かなかった細部のディテールに気づくのではないでしょうか?ただ、一般的な座布団をジェスチャーでやるのと、その部屋に積み重なった座布団になろうとするのとでは、表現(発信)に微妙な違いが出てくるのではないでしょうか?たとえ、その細部のディテールを具体的に表現する技術がなくても、興味関心を持って対象を受信し、その感受能力を高めることが、発信の深みに繋がるのは、なんとなく分かる気がします。
7月の朗読劇では、初読と本番で、作品への理解が変化したことで読み方も変化していくのを体験しました。作品理解は受信であり、その深さが朗読(発信)に繋がっている。
既成のものではなく、プレイバックシアターでも、テラーのストーリーからアクターが何を受信したかで、発信は変わる。書くのも同じだと思います。自分が受信する深さまでのことしか、発信できない。
どうやって受信の感受能力を高められるのか?スタニスラフスキー・システムは、その訓練法の一つだし、他にもきっと世の中には様々な訓練法があるのだろうなぁ。武道も私は詳しくないけど、きっとそうなのだろうなと思いました。
でも、根本には、対象に心を開く、愛を向けることのような気がしています。言葉としては美しいけれど、実際には、忍耐とか根気とか、自分が傷つくのを厭わず無防備になるとか、そういうリスクも含まれることだと思いました。
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