あなたの健康は油で変わる! - 健康のための最適な油の選び方~「Dr.ナグモの栄養外来ch」より
はじめに
私たちの食事は、健康を維持し、病気を予防するために非常に重要な役割を果たしています。特に油は食事の一部として日常的に摂取され、体内において重要な機能を担っています。しかしその油の選び方や使い方が間違っていると、自身の健康にとって逆効果になる可能性があることはみなさんご存じでしたか?
こちらのがん専門医である南雲吉則先生(ナグモクリニック総院長)の動画では、各種の油の特性とその使い方について、科学的な視点から解説されています。
環境で変化する油の特性
まずは、植物性の油がどのようにして形成されるかから見ていきましょう。植物の油は、その生育環境によってその特性が大きく変わります。
例えば、炎天下で生えるヤシの木から取れるココナッツオイルは、高温に耐える能力があります。一方、寒冷な地域で取れるエゴマ油や亜麻仁油は、低温に強い特性を持っています。
調理法によって変化する油の選び方
温度の高い地域で採れるココナッツオイルは、高温に強い飽和脂肪酸を多く含んでおり、室温で固まる特性があります。また、地中海地方で採れるオリーブオイルも同様に高温に強い性質を持ち、料理でよく使われます。これらの油は、炒め物や揚げ物など、高温調理に適しています。
一方、温度の低い地域で採れるエゴマ油や亜麻仁油は、室温でも液体のままであるため、サラダなどの冷たい料理に適しています。これらの油は、体内で重要な役割を果たすオメガ3脂肪酸を豊富に含んでいます。
実は危険な「サラダ油」
また、多くの人が使っているサラダ油は、主にオメガ6脂肪酸を含んでいます。戦前戦中の日本では、このオメガ6脂肪酸が体内でアラキドン酸に変わり、結核菌や寄生虫をやっつける炎症作用や血液を固める作用を持つことから、国がこの油の使用を推奨していました。
しかし、現代では感染症や怪我のリスクは大幅に低下していますよね?
そのため過剰なアラキドン酸の炎症作用が、アレルギー、膠原病、うつ病、糖尿病、癌などを引き起こす可能性があると言われているのです。
さらに凝固作用によって血液がドロドロになり、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こすリスクも上昇すると言われています。そのため南雲吉則先生は、今すぐサラダ油の使用はやめるべきだという主張を述べられています。
スーパーフード「オメガ3」がもたらす様々な健康効果
私たちが主に使用すること多いサラダ油が危険ならば、いったい他にどんな油を使えばいいのでしょうか?
ここで南雲吉則先生がおすすめするのが、エゴマ油や亜麻仁油といったオメガ3脂肪酸を豊富に含む油です。これらの油は、体内でEPAという物質に変わり、抗炎症効果と抗凝固作用を発揮します。これにより、上述した様々な疾患の予防に役立つことができるのです。
さらに、EPAは体内でDHAに変わり、脳細胞を作る助けをします。これにより、子供の学力向上や高齢者の認知症予防に対する効果も期待できます。
また、DHAは目の網膜を作る役割も持っています。そのため、DHAを摂取することで、糖尿病による網膜症による失明リスクを減らすことができます。実際に、DHAを摂取した糖尿病患者の中では、失明率が48%も減少したというデータがあるようです。
もう一つ男性にとっては嬉しいことに、DHAは精液を作る役割も果たします。つまり、DHAを摂取することで、精力アップが期待でるのです。
さいごに
今回は、各種の油の特性とその使い方について解説しました。食事に含まれる油の種類や使い方を見直すことで、私たちはより健康的な生活を送ることが可能になるでしょう。
この動画では、今回紹介した内容についてより詳細な情報が解説されています。興味を持った方はぜひご覧ください。