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鬼の形相で30年

人間というのは・・・・、この”人間というのは”の中にはもちろん高齢者の方々のことも含まれる。

健やかに長生きして欲しい。
でも、本人の意志をそっちのけで身体に穴を開けてはいけない。あたりまえのことだ。
胃婁のことだ。今回の場合は。

しかし本人が認知症で意思表示できない。

だからこそ周囲は慎重に考えた方が良い。いや、あえて、べきと言う言葉を使いたい。べきだ。

その人本人、ご家族、施設関係者。できる限り時間を取るべきだろう。

最近は『はい、誤嚥するね。年だからね。危ないから胃婁にしようね。』という流れがいとも簡単に行われる。

世の中にはまだこんな医者が居たんだなとビックリすることがあった。

何が正しいのやら間違っているのやら。

ただ確かなことは、本人が経口的にプロティンゼリーやエンシュアなどを一生懸命飲んだり食べたりしていたということ。

しかし、段々施設内だけでなく病院の人々とも喋る機会が増えて来た。

入院中に褥瘡作るの勘弁してくれ。縛りっぱなしにせず体位交換してくれ。その訴えに『人が足りないのよ。』という声が返ってくるのだが、違うんだよ。
そんな病院だから人が辞めて行くし、患者が減って行くんだよ。

歴史は繰り返される。何だか皆さん、人が足りないからとかお金が足りないからという発想から出発しているのだが、本当はその逆だというのに。

少しづつ質を求められる時代になって来た。
これでも少しづつましになっている。

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