美味しい夜
以前食べたエビとアボカドの塩レモンパスタがとても美味しかったので、何度か家で真似てみたのだけど、どうも今ひとつなので、再びお店へ食べに行く。
やっぱり美味しい。
外食とおうちご飯のが違いは、色々あって、そりゃもちろん食材と腕の違いもあるだろう。
でも、その色々な要素の中に君臨しているのが、油加減と塩加減。外食の方が圧倒的に効いているという点。自分だと、どうしてもこんなふうに思い切れないんだよね。
今度作るときは、オリーブオイルと塩を、もう少し多めに使ってみよう。
と、それは良いのだけど、塩レモンパスタが目的で来たのに、メニューで目が離せなかったものを注文。
クラフトビールの飲み比べ。
で、ワインでも日本酒でもそうなのだけど、この手のものを注文する前はテンションがあがる。でも、いざ飲み始めようとした時に、やめとけば良かったぁーー!と後悔する。そうだよ、そうだった。注文する前に思い出せば良かった。
一杯づつ飲めば美味しいのだけど、一口づつ順番に飲もうものなら、世界観がバラバラになるのだった。いや、一口づつ水を飲んで口直しをすれば良いじゃないかと思い直したけれどダメだった。味が残る。
『一杯づつ飲めば良いじゃん。』と突っ込みを入れてくれたのは、透明シート越しのKちゃん。
なるほど!
ということで、一杯づつ飲んでみた。
結論。
3杯とも、よく似ている。製造元が同じ会社だからか。もちろん違う味なのだけど、共通項が多いクラフトビール三杯だった。これに飲み比べの意味があるのだろうか?
無い。
仕方ない。この中途半端な気持ちを払拭するために3種のグラスワインを注文しよう。← いったい何をしに来たのだか、もはや分からない。
グビグビグビ・・・・。
『どーですか?』というシート越しに可愛らしいものをゆっくり飲んでいるKちゃん。
『ワインはどーだったの?』
ダメだった。
『どーして?』
私、ワインの味は分からないんだった!
でも、3杯とも美味しい!
じゃ、ついでに、三種のバーボンを・・・・。
『そんなの、ここのメニューにはない!帰るよ。』
怒られたし、料理も尽きたので、渋々帰ることにした。
しかし、ただでは帰らず、コンビニカクテルを買って帰って飲んでいた。4種類。(なんで、一種類増えた?)
すると、何故だか、一滴も飲んでいないKちゃんの顔が真っ赤になり、若干呂律が回っていない現象。爆笑した。人がずっと飲んでいるのを見ると酔う人というのが居るらしい。
笑ってはいたものの、これはまずい。
飲んでもいないKちゃんが二日酔いになってしまっては可哀そうなので、今日はこの辺でやめておこう。
そうそう。
こういう話ではなくて、エビとアボカドの塩レモンパスタ。今度こそ、美味しく作るぞ。