懲りない人々のハイタッチ
たった一日の単発とは言え、昨日行った施設では再びKちゃんと一緒に働くことが出来た。以前にも2回ほどしめし合わせ、同じ場所の単発派遣を選んだことがあった。その場所である。
久々に会えた面々がいらして嬉しかった。
ところで最近よく思うのだけど、どこに行っても正社員になって欲しいと言われるのは、要するにどこもかしこも人手不足だということ。
世の中に看護も介護も星の数ほど求人があるということも不思議だが、どこにもまともな施設がないというのも、これいかに。
大手の出版社だの保険会社だのが建て過ぎ。中身がスカスカなのに施設という箱だけ増やして行くもんだから惨劇が広がるばかり。
要するに、私たちはハイタッチをして「うーい!交代!」ということで色んな職場をぐるぐる回っているだけなのではないだろうか。「はいー!ここもなかなかだったよ!体験して来て!」と。
それでもねー。我慢できないものは我慢できないのだよね。しかも、我慢してどうにかなるレベルだったら頑張り続けるんだけどね。個人の努力ではどうにもならないようなところが多いということなんだよね。
特にKちゃんの場合は色んなところへ単発で行っているから、果ては建築の話にまでなる。介護する現場として考えて設計されてないから、そういった面でも酷いところが多いのだとか。
例えばそんなところにトイレットペーパーのホルダーつけて、どうやって取るんだよ!とか。転倒しろと言わんばかりの工夫をしてどうする!という話。
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全然話は違うのだけど、最近求人見つつの生活で、比較的暇なものだから、昔のクリミナルマインドを延々と見ている。シリアルキラーやらサイコパスやらが続々と登場するあれね。
昔観ていたのだけど、まあとにかく長くて、ところどころ忘れている。それは良いのだけど、二人でそれを見ていていつも感心することがある。
人の心の闇やら惨殺死体やら、嫌になるものばかり見る仕事なのに、FBI行動分析課の彼らは、事件が解決すると「サルー!」などと言って、明るく祝杯をあげる。
よくできるな。よく頭おかしくならないな。タフだな。
私は、老人も職員も全然大切にしていない施設を観る度にドヨーン!と本気で落ち込むのに。
はたまた、私なんぞは求人を見ていて「あ!ここ近所だし時給が高い!」とか、近すぎるくらい近いところに目が行き、同じ都内でさえ、『いや、そんな遠いところ、嫌です。』などと言っている。ええ、Kちゃんも似たようなもの。
なもんで、同ドラマを観ていて「すげー!ホッチ!アフガニスタン通ってるよ!」と悲鳴をあげて感心。
すると、冷静な声でKちゃんが『いやいや。だってホッチは満員電車乗らないじゃん。』と、すぐさま自分を正当化していた。
ドラマの登場人物同様、その自己肯定感の高さを見習いたいものだ。
ああ~、タフになりたいな。
・・・・・・・・・・・。なるわけないね。今日は炬燵から一歩も動いていないから。