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プロセスを信じよう
カウンセリングや心理学を学ぼうとする方々の動機って、老いも若きも人それぞれで、面白いです。
”カウンセラーになりたいからだ”という人も居れば、”身近に悩む人がいるからうまく対応できるようになりたい”と言う人も居ます。中にはセールスの業績をあげたいからとか言う方も。
でも、学び始めてしばらくすると、ほとんど全員の人が、自分の隠された目的に気付き始めます。
もちろん最初に掲げた上記のような目的も嘘ではなくて、間違いなくその人の意識がそう思ったことですが、気が付けば、皆さん「ああ、本当の望みってこっちか。」と思いもよらなかった自分の真実に出会います。そして、その自分の願いを叶えるべく動き出すものだから、確実に人生が一変するなんてことはよくあることです。
じゃあ、最初に意識した願いって叶えられないのか?と言うとそれもそうでもなくて、本当の自分の望みという光に向かっている途中でいつの間にか自分自分が叶えていたりします。
それはさておき、コースを始めるその皮切りの面談で先に書いたその人それぞれの動機を聴いていると、面白いことを話してくれる人がいます。
「カウンセラーになったら何でも俯瞰して神や仏みたいになれるんですよね?」
え?んなわけないでしょ。喜怒哀楽がないとカウンセリングって出来ないんですよ。で、それどころか、不必要な抑圧を止めて感情豊かになる。恰好つけなくなるというのか。
人の話を聴いても聴いてもいつも沈着冷静で全く心が動かないって言うカウンセラーがいたら、そりゃ逆になんかの病気です。人のカウンセリングしている場合じゃない。
そんなわけで、よく笑いよく泣きよく笑いよく怒ります。あ、笑いを2回書いちゃった。でも、ほんとにそんな感じです。
カウンセリング中ですらよく喋ります。よく黙って聴くのが良いカウンセリングというイメージを持たれがちですが、人間、黙っている相手に向かってオープンにはなりにくいんですよね。
この業界によくある例え話で、インドの高僧が山奥で修行をしてとうとう悟りを開いたが、街に降りて来たところ、人々がうるさ過ぎてブチ切れたというのがあります。
静かな山奥で悟りを開くのなら結構誰にでも出来るのかも知れません。
また、私は学生の頃やっていた剣道の影響で歴史上の剣豪と呼ばれる人々に憧れましたが、とある剣豪が剣を極めた結果、最後は山に籠り死んだってのを聴いて少しガッカリしました。極められるはずがない。多分、彼は人々の中に身を置き修行をするべきだったと。
たまたま人生のツールとして心理学を選んだ人々が居た。おかげで沢山の生徒さんと出会えて楽しかったし、今も楽しい。感謝しています。
でも、心理学は万能ではないし、ただのツールです。それを選ばない人も他の何かを選んで、実は知らず知らず爆進しています。ええ、聴いてみると面白い。
そして、人って、どこでいつ何を選んでも、出会うべく人に出会い、心から目指していた方向に進んでいるものなんですよ。
このプロセスを信じよう。
あなたの本当の願いが叶いますように。