見出し画像

何かに紐付けられた思い出

何かに紐付けられた思い出って多いです。

よく長い入院期間だと、
もしくは認知症になると、
写真や思い出のものをもってきてもらいます

思い出が側にあると寂しさが紛れるのです。

祖母はおはぎは、
こしあんでした。
私はこしあんがおはぎです。
つぶあんは好きではないです。

巻寿司も作ってくれました。

叔母さんが作ったのが、
祖母の味に似ていました。

とってもなつかしい味でした。
思わず祖母と同じ味と言ってました。

よもぎは祖母との思い出です。
道端にあると教えてくれるのです。

記憶の中に残って、
よもぎをみると祖母を思い出します。

母は脳出血で急に他界しました。

明日はしじみの味噌汁でした。
冷蔵庫は明日の準備がされていました。

ボールの中では、
しじみが砂出ししてました。

今年になってから、
しじみを見たり、
しじみの味噌汁が作れるようになりました。

自分では気付かなかったのですが、
拒絶していたみたいです。

本のカバーをつけてもらうと、
父が本を抱えてたのを、
思い出します。

このような何気ない日常が、
思い出になるのです。

何が思い出として残るかはわかりません。

父は認知症になって、
私達姉妹は小学生になりました。

「今、学校から帰ったのか?」
施設に行くと、
いつも出迎えで言われます。

認知機能がなくなって、
母が他界したことは忘れました。

私達姉妹のことも、
忘れてしまうと覚悟をしましたが、
忘れませんでした。

何が思い出になるか、
自分自身でもわからないです。

ただ、
物と何かが紐づいて、
それを見ると、
何かを思い出す、
何かを思う、
不思議な感じです。

もういなくなった人と、
思いを共有できることは、
なつかしく泣けます。

ひとりひとり心の中も違いますが、
思い出とともに、
今を大事にしていきましょう。

最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。







よろしければサポートお願いします。 クリエーターとしての活動費に使わせていただきます。