菊竹清訓『代謝建築論 か・かた・かたち』(彰国社、復刻版、2008)
建築家、菊竹清訓(1928-2011)さんによる建築デザインの方法論をまとめた本です。建築や都市も自然のように代謝をすると考えた、「メタボリズム」という1960年代の建築運動の骨子となりました。形(かたち)を一語ずつ分解して、構想や本質を意味する「か」、典型や技術を意味する「かた」から、「かたち」に至るのが建築デザインの実践のプロセスと説きました。「かたち」を建築の形態に限らず、かたちある物全般にひろく捉えることもでき、新しく読み直すことができると思います。
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