土井善晴『一汁一菜でよいという提案』(グラフィック社、2016)
料理研究家による本なのに、まずはこのタイトルに驚きつつ、肩の荷が下りる思いを抱く人も少なくないと思います。事実、本を開いてすぐ、「この本は、お料理を作るのがたいへんと感じている人に読んで欲しい」とあります。食べるという行為には、食材調達から食器の片付けなどが伴いますが、その一連の流れの中心にあるのが料理と言えます。日々料理をすることが、暮らしをかたちづくると言っても過言ではありません。だからこそ毎日続けるために、「一汁一菜でよい」のかもしれません。
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