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自然の持つ素材を最大限に活かす!土づくりからこだわる陶芸家「松韻窯」の魅力

日本三大砂丘の一つに数えられる「吹上浜」のある吹上町は、海・山・川・温泉と自然豊かな暮らしやすいところです。

吹上の地に窯を開き、この地の土をつかい、器を作り続ける陶芸家:徳田正人さんを訪ねてみました。

徳田 正人さん

徳田さんは、手仕事の温もりを伝えたくて、土を捏ね、陶車を挽き、窯を焚き作陶に勤しんでいます。

地元の土にこだわり、陶土から釉薬まで自分で作っているのには驚きました。徳田さんは、自然が持つ素材の可能性をいかに引き出すかを探求する日々だと話してくれました。

地元の土にこだわる

陶器の素地土や釉薬

陶器の素地土や釉薬の原料としては、大まかに珪土(石英)、礬土(アルミナ)の二つに分けているそうです。珪土に属する土石は水に溶けにくく、高温で焼くとその溶融物には艶がある体ということです。

それに対し、礬土に属する土石は水に溶けやすく、高温で焼くと艶がありません。

松韻窯では礬土系の土石を使用しており、粘性がないため轆轤成形までに3年近く土をねかせているそうです。

3年近く寝かせた土

松韻窯 徳田正人氏 年譜

1948年 鹿児島市に生まれる
1980年 鹿児島工業試験場窯業部入所
1981年 日置市東市来町美山苗代川、鮫島佐太郎氏に師事
1985年 日置市吹上町に築窯、独立。屋号「松韻窯」
1991年 鹿児島市二官橋画廊にて個展。95年、99年、同画廊にて個展
1994年 穴窯築窯
1996年 当窯にて「きまぐれ展」
2003年 鹿児島三越画廊にて、「陶四人展」開催
2004年 鹿児島空港2階・エアポートギャラリーにて個展
2004年 当窯にて「Do展」開催
2005年 福岡市「ギャラリーおいし」にて作陶展
2006年 鹿児島空港2階・エアポートギャラリーにて個展
2007・9年 福岡市「ギャラリーおいし」にて作陶展
2011年 鹿児島「エムズギャラリー」にて「第2回現代薩摩の酒器展」にて出展
2011~2013年 三越日本橋本店「酒器展」出店
2014年 鹿児島空港2階・エアポートギャラリーにて個展
2015年 福岡市「ギャラリーおいし」にて作陶展
他、毎年松韻窯にて「暮らしの器展」開催

昨年の展示会

2021年11/26~12/2  京都市 Jasmin 嵐山Gallery 

作陶展チラシ

これからの陶芸について

今後は、「土にこだわり続け、自分が作りたい物を作っていきたい、土と戯れたい。」と話す徳田さん。これからの作品が楽しみです。

松韻窯について

松韻窯

鹿児島県日置市吹上町今田701-2
TEL : 099-296-5880

過去の記事もご覧ください。

吹上の温泉の歴史

吹上浜ゴミコレ2021

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