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詩 のようなもの

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なんとなく詩のようなもの
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2014年6月の記事一覧

愛すべきにゃんこ。

愛すべきにゃんこ。

そのねこはいつも宝物を探してる。

そして、いつも宝物を見つけてくる。

ぼくたちの知らなかった世界を教えてくれる。

でも、そのねこは決して自慢したりしない。

さりげなく宝物を見つけてきては、

ぼくたちにその在りかを教えてくれる。

ぼくはそのねこが探して見つけてきた宝物に感動する。

こんなにすばらしいものがあったのか!

そうやっていつも驚く。

そして、その宝物を追い続ける。

そのね

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それでも・・・

それでも・・・

毎日逢えなくてもいい・・・

毎日声を聞けなくてもいい・・・

帰りが遅くたっていい・・・

遊んできたっていい・・・

それでも愛してる

お酒をたくさん飲んだっていい・・・

ギャンブルにのめりこんでもいい・・・

どんなお店に行ったってかまわない・・・

ほかに女に人がいてもかまわない・・・

それでも愛してる

抱いてくれなくたっていい・・・

お金持っていったっていい・・・

殴られたっ

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電話 - 離れていても -

電話 - 離れていても -

「もしもし?今いい?」

「うん、いいよ。どうした?」

「急に声が聞きたくなった。眠くない?」

「大丈夫だよ」

「きょう会社で怒られちった(笑)」

「何やらかしたの?」

「クリアファイルの中身、入れ間違えちゃった」

「重要なもの?」

「ううん、そうでもない」

「なのに怒られたんだ?」

「うん」

「ついてないね~。こっちは褒められたよ」

「何したの?」

「盲目のお客さんに一日

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憧れ

その人は頭がいい

その人は言葉遣いが美しい

その人は愛情が深い

その人は凛としている

その人は自分をしっかり持っている

その人は自分をちゃんと知っている

その人の価値観は揺るぎない

その人はやさしい

その人はおもしろい

その人は手先が器用

その人の手は美しい

その人は強い

その人はいつも忙しい

その人は表裏一体を知っている

その人はどこへでも出掛ける

その人は早起き

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香り - 離れていても

香り - 離れていても

初めての抱擁

嗅いだことのない香り

彼女の手首から漂うその香り

彼女の首すじから漂うその香り

僕は新たな香りを彼女から知った

ハンカチにも、脱ぎたてのスプリングコートにも

その香りは漂い、僕の頭は完全にその香りに支配されていた

シャワーを浴びた後でさえ、その香りは僕の鼻から離れない

濡れた髪の香りも、ベッドのシーツの香りも感じない

彼女の大きな胸元から、微かに香るあの初めての香り

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頑張ってんじゃん!

頑張ってんじゃん!

なんで? 頑張ってんじゃん!

学生時代!? そんなの、昔のことじゃん!

できることやってきたんでしょ? ならそれでもういいじゃん!

誰だって学生の時はいろいろあるよ みんな同じだよ!

それにちゃんと卒業したんでしょ? だったらいいじゃん!

20代? いろいろな20代があっていいじゃん!

みんなで楽しくワイワイやるだけが20代じゃないよ!

会社で叱られたり、師匠に怒鳴られたり、いろいろ

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