まるで絵画のような風景… ”栃木の「モネの池」”への旅。
日本の「モネの池」といえば、岐阜県関市にある「名もなき池」(通称:モネの池)や、実際のモネの庭にある植物をベースに造園した直島の地中美術館にある「地中の庭」が有名ですね。
そんな中、栃木にも「モネの池」と呼ばれる池があるということで、”栃木のモネの池”こと「出流原弁天池(いずるはらべんてんいけ)」に行ってみました。
▍「モネの池」か「オフィーリア」か… 水草の美しい「出流原弁天池」
”栃木のモネの池”は、佐野駅から車で20分程度。車があれば比較的アクセスしやすい場所にあります。(わたしはレンタカーを利用しました。)
池に隣接した駐車場の駐車スペースは4-5台分とのことで、少しだけ離れた場所にある「弁戝天駐車場」に車を停めて少し歩くと、砂利道の先に青々とした森と池が見えてきます。
こちらが出流原弁天池。
”モネの池”といってもハスはありませんが、青々とした水草が美しい湖です。
周囲にも複数の植物が見える様子は、ジョン・エヴァレット・ミレイの「オフィーリア」のような雰囲気もありますね。
こちらの特徴は、なんといってもその透明度の高さ。魚が宙に浮かんでいるようにも見えてきます。
先日、「ブラタモリ」の中でも取り上げられていましたが、こちらの水は、古生層石灰岩の亀裂から地下水が湧き出たもので、澄んだ美味しい水になっているようですね。
1956年には池そのものが県の天然記念物にもなったというこの池。
この大きな池が「一番池」で、お隣には「二番池」「三番池」もありますが、一番池がもっとも水の透明度が高いです。
訪問時、はじめは曇っていて、それでも十分きれいでしたが。晴れると、池の底まで日の光が届いて本当に美しく見えたので、晴れた日の訪問をオススメします。
▍佐野市内を一望する「磯山弁財天」
さて、出流原弁天池から少し歩いた場所で見つけたのは「磯山弁財天」。
入り口ではたくさんの風車と風鈴が迎えてくれて美しいです。
先ほどの出流原弁天池の大きな池の平地のイメージと異なり、こちらは急な斜面になっており、お堂はその斜面に建てられています。
こちらの本堂は、鎌倉時代につくられたというもので、釘が1本も使わず、木組みだけで作られているそう。
佐野市内を一望できます。
観光協会や地元ボランティア団体の方々によって清掃活動をも行われているそうで、手水社なども手入れがなされていて、とても美しい場所でした。
「出流原弁天池」と「磯山弁財天」、佐野の周辺を訪問される際にはオススメしたい場所です。
▍map: 出流原弁天池
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