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ウガンダレポート | CAFE4の修了式を実施しました!~前編 修了式までの歩み~


修了式の1コマ


こんにちは、海外事業担当の藤原です。

先日およそ2年間の事業期間を経て、ウガンダでのCAFE事業「CAFE4」が修了式を迎えました。

今回はその前編、ママたちが修了式を迎える日までの歩みをお伝えします。

CAFE事業は、HIV陽性のシングルマザーたちがカフェビジネスをスタートできるよう初期投資や研修、カフェを開店した後のフォローアップを届けています。

CAFE4期の参加者は、先輩CAFEを2店舗自力で見学に行き、一筋縄ではいかないけれど参加すると心に決めたママたちから、4つの村それぞれ3人ずつが選ばれました。

研修始まって間もないときのルウーベ村のモニタリングの様子。 修了時のママジャッキー(右から2番目)の変わり様を楽しみにしていてください。


しんどい座学と楽しい調理実習

2021年8月に研修がスタートしました。

まずはビジネスをしたことがないママたちに合わせ、まず衛生管理、クレーム処理、そして最も苦戦する収支会計について学びました。

子ども連れでの研修は、にぎやかになる

コーディネーターのエバリンによると、ここでのポイントは、研修開始時にママたちひとりひとりが役目を得ていることだそう。

例えば朝のお祈り係、合間の休憩時間にリフレッシュするエンターテインメント係、掃除係など。ひとりひとりに役目があることで、疲れやすい座学の研修に責任をもって参加することができます。

しんどい座学を終えると、いよいよお待ちかねの実習です。

ドーナツ、サモサ、デコレーション入りケーキ、カップケーキを学びました。この日は夕方まで事務所からいい匂いが漂い、いつも事業がある日以外来ないスタッフまで顔を出します。味見を兼ねて実習で作成したスナックをつまめるからです。

実習の様子
実習中にママたちが作ったお菓子たち

まずは路上で販売してみます!

研修でお客とのやりとり、スナックについて学ぶと、ママたちはさっそく路上での店舗を開店しました。

ここでママたちに支給されるのは、テーブル1台、椅子3脚、パラソル。まずは持ち寄った少ない資金で買えるだけの材料を買い、それでスナックを作り、客層を見ながら販売します。コーディネーターのエバリンとユダヤはここでは客層についての指示や売り込みの仕方などを指導しますが、たとえば、どのスナックをどれだけ作るかなどは指示しません。

ママたちに任せ、自分たちの限られた資金のなかでどこまで売り上げを伸ばしていけるか、成長を見守ります。

路上販売の様子

マクルビタ村のママたちは、この時にバナナとキャッサバの揚げ餅を作り始めました。

メンバーのひとりのジャスティンがバナナの木を持っており、そこから材料のひとつのバナナを得ることができたためです。これが近所の方たちに大好評を得ました。近くの中学校から一気に80個注文が入るなど、だんだんとママたちのCAFÉが周知され始めました。

いよいよ実店舗へ

実店舗への移動は、実は路上販売の時点で始まっています。

実際の引っ越しの2-3か月前から、ママたちはよい店舗を探して村中を見て回るのです。実店舗には冷蔵庫を置くので、きちんとした鉄製の扉、また電気が通っていることが必須条件になります。
場所は、中心から離れすぎてもいけませんし、また中心すぎると今度は家賃が払えないのでそれもいけません。大家との家賃交渉も後々面倒ごとになることが多く、大家の人柄の見極めも必要になります。これぞ、と思う場所を見つけるのに、2-3か月かかるのです。

チャイを淹れるマルグレット
ルセンケ村のママたちと、コーディネーターのユダヤ(中央)とエバリン(最右)
マクルビタ村のCAFEのモニタリングをする、コーディネーターユダヤ、ママのプロッシー、藤原


オリジナリティを出せ!

路上販売、実店舗販売を通し、だんだんとCAFÉについての知名度は上がっていきますが、同時にライバルも増えていきます。お互いどこで何をつくっているのか、いくらで売っているのか、まるわかりです。この段階で他の店と差別化を図るべく、追加研修が行われました。

今回の追加研修では、果物を使ったジュースの作り方と、食事提供のための食事レシピが実習でありました。ウガンダでは定番のパイナップルジュース、フルーツカクテル(数種類のフルーツをミキサーで混ぜる)を教わりました。

セミュング村のママたちは、この追加研修の直前に皆入れ替わりで入ってきた新しいママたちです。ここで、彼女たちはこれまでコーディネーターのエバリンとユダヤが4期見てきた中で見たことのないジュースを発明しました。

それも、「スイカジュース」!

ウガンダではジュースといえばもっぱらパイナップル、またはパッションフルーツがベースになったものなので、スイカジュースはとても斬新なアイデアでした。

この斬新さがうけ、ジュースが売れにくい肌寒い雨季に入りかけていたにも関わらず、セミュング村のCAFÉではスイカジュースの注文がたくさん入りました。


コストシェアリング

CAFE事業では路上販売時のパラソルや椅子、実店舗移動時のオーブンや冷蔵庫を初期投資としています。ただし、コストシェアリングと呼ばれる制度を作り、ママたちが路上販売を始めて収入ができ始めてから、無理ない範囲での資金回収を行っています。

「もらったもの」ではなく、初期投資された物資のオーナーシップを得てもらうためです。

実際に集められたコストシェアリングは、次期CAFE事業のママの支援(現地発案の追加研修など)に使われるほか、修了式を自分たちで実施するのにも使用されます。

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前編はここまで、後編は修了式についてお伝えします。お楽しみに!

CAFE4が修了式まで実施できたのは、みなさまの温かい支援のおかげです。

いつも応援ありがとうございます。

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