ウガンダレポート|こども達のために!シングルマザー達のカフェ研修 ー後編ー
ウガンダで実施している「カフェ事業」は、HIV陽性のシングルマザーたちがカフェビジネスをスタートできるよう初期投資や研修、カフェを開店した後のフォローアップを届けています。
今回は、初日に行われた座学研修の様子についての後編をお届けしていきます。
後半では、研修に一緒に参加していた子ども達のおちゃめな姿と、そんな子ども達のために2年後にどんなカフェを開いていたいか、シングルマザー達の目標をご紹介します。
前編の記事はこちらから
ウガンダレポート|数字は大嫌い!?シングルマザー達のカフェ研修 ー前編ー
◆お母さんと一緒に頑張る子ども達
初日の座学の研修は約9時間をかけて「資産」「貯蓄」「帳簿」などカフェ経営に必要な知識をしっかりと学んでいきます。
初めてきくことばかりで、時々フリーズしながらも必死に研修に取り組むシングルマザー達。
(写真)帳簿作成の説明には思わず無表情に
一緒についてきていた子ども達は、最初のころこそお母さんの膝に座りながら一緒に聞いたり、教室内を探検したりしていましたが・・・。
長時間にわたる研修で確実に飽きてきてしまい、あちらこちらから泣き声が聞こえてきます。
泣き叫んでお母さんが研修に取り組めない時には、講師役の現地コーディネーターのエバリンやユダヤが代わりにあやしている姿もありました。
HIVと共に生きるシングルマザーたちは、不安定な体調と向き合いながら年収2万円ほどで子どもたちを育てています。そんなシングルマザーと子どもたちが直面する課題を解決したい!と立ち上げたのがこの「カフェ事業」なのです。
◆子ども達のために!2年後の「目標」
カフェ事業は各地域から、シングルマザーが3人1組のグループとしてカフェを運営していきます。
2年後にどんなカフェにしたいか、どんな暮らしをしていたいか、研修の最後に発表してもらいました。
・Semyungu(セミュング)
・Makulubita (マクルビタ)
・Luwuube(ルウウベ)
◆先輩ママたちに続け!
(写真)修了式の様子
2期上の先輩ママたちは、すでにカフェ経営を自立していて全員が子どもの教育費を払える状況になっています。また、カフェビジネスを通して、いろんな人に出会い、自分でお金を稼げるようになったことで、自分に自信を持てるようになったと言います。
そんな姿を見守ってきたPLASスタッフ藤原が研修の最初にシングルマザー達に伝えた言葉を最後にご紹介します。
「これはあなたたちに魚をあげる事業ではなく、どうやって自分で魚を取るかを伝える事業。
だからあなたたちが今まで他の人から聞いていたり思っていたりするいわゆる”AID(援助)”ではないかもしれない。
でもこの事業を卒業したときには、あなたたちはビジネスウーマンになっている。
だから、体もビッグになっているかもしれないし、心もビジネスもビッグになっているかもしれない(会場爆笑)。
次来た時にカフェを訪れて、ビジネスウーマンたちが仕事をしているのを見るのを楽しみにしている。」
これからもシングルマザーと子どもたちが未来に向けて前向きに歩んでいけるよう、活動をつづけていきます。
こうした活動が出来るのは日本の皆様の温かい支援のおかげです。
継続的に活動を応援、支援してくださる方がいらっしゃいましたら、PLASのマンスリーサポーターをご検討いただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。