<第23回>交配の方法を知る⑥
第18回から交配について一般的な方法と私なりの考え方をお伝えできればと思って配信をしています。前回まで、どのように選抜を行うかについてお話をしていきましたが、今回は遺伝についてお話をしていきます。
少々専門的になってしまいますが、どうぞ最後までよろしくお願いします。
今回の内容もRadiotalkで配信をしています。
前回交配の種類について簡単にお話をしました。
受粉させるものは、自分の株から取れた花粉を使う自家受粉と他の株から取れた花粉を使う他家受粉があります。
自家受粉をさせると親の株の姿をほぼ同じように受け取った株が生まれます。しかし、自家受粉を続けると、株自体が弱くなり次第に株が弱くなって花粉が取れなかったり、雌しべがないなど奇形が増え、絶えてしまいます。
ですので、他家受粉を行います。
他家受粉を行うと、自分の理想とする姿形にブレが生じます。
しかし、株の遺伝子は多様になり、耐え難くなります。ですので、何らかの障害を与える出来事があったとしても、遺伝子が強いため株を生き残らせることができます。
前回お話ししたように、すぐに自分の理想とする形はできないということを念頭におけば、まず一番目の株は自家受粉を行い、二番目の株は親株と交配株を同じタネから、つまり兄弟株同士で選び、三番目は本筋の親株と何かあったときのための副親株を選び自家受粉をそれぞれさせる。四番目は、三番目の本筋親株と副親株を他家受粉させる、というように繰り返し行うことで、株が弱くなることを防ぎます。
しかし、10年も行うと流石に株が弱くなってしまいます。
ですので、自分の理想とする姿形に最短でするためにはどのように戦略を立てれば良いのかをじっくりと考える必要があります。
話してしまえば簡単ですが、自家受粉であっても実際は親の姿形と全く違う!であったり、途中の交配で目移りして一番最初のイメージが変わってしまったり、タネが芽吹かなかったりと、長く交配を続ける中で、遺伝子が固定された種を作ることは大変難しいのです。
実はこれには、優勢遺伝と劣性遺伝が関係しているのですが、この話は次回といたします。次回は僕が一から交配をするときはどうするのか、について、中学校レベルの生物のお話を少しだけ交えながらしていきたいと思います。今日から温度が下がり、全国的に朝は冷え込むようです。
夏型の植物が寒さにあたり弱くならないように気をつけたいですね。
それでは今日も良い1日を。
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