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<第8回>にわかファンは悪者か?

土曜日は私なりの私見や雑記などを皆さんと共有できればと思っています。

その名も植物ライフで言いたい放題。

今日の内容もRadiotalkで配信しています。

https://radiotalk.jp/talk/135826


今日はニワカファンは悪いのかについてです。今日も最後までどうぞよろしくお願いします。

さて、皆さんはにわかファンでしょうか?
にわかファンであることに後ろめたさを感じたことはあるでしょうか?
今回私がこのにわかを題に取り上げるのは、必ずアンチにわかファンがいるからなのです。にわかファンは悪いのか?そして、アンチにわかファンの人たちはなぜ、そのような態度をとるのかについて考察していきます。

そもそもにわかファンとはそれまでファンでも何でもなかったのに突然ファンだと公言するようになった人、あるいは、巷で大いに話題となっている人物などについて臨時のファンとなり、世間の盛り上がりに乗じて振舞う人などを指す語のこと。と辞書では出てきます。

私はパンジー・ビオラを育てて今年で9年目となりますが、育成歴数十年の大先輩方に比べるとまだまだ初心者だなぁと感じるのです。
しかし、にわかではないと思っています。

では、多肉植物はどうでしょうか。これは、若干のにわかだと思っています。

この違いは何でしょうか。

この違いは、好きになったタイミングが、世間の大きなムーブメントに乗っかったか乗っかってないか、の違いなのではないかと思っています。
パンジービオラ交配などは、当時はマニアックの中のマニアックでムーブメントに乗って好きになったかというと、そうではありません。
しかし、多肉植物、主にコーデックス類は雑誌や世間の盛り上がりから画像等をみて「いいな」と感じて始めた節があります。

この違いを見るとムーブメントに乗って入ったかどうかによって、僕自身の気の持ち様も違うのだなと推察します。

では、このにわかファンを業界の方々はどう思っているのか。
パンジー・ビオラ業界だけでなく、広く植物関係の方々はどう思っているのでしょうか。

私の知る限りで生産者にインタビューをしたところ、もちろん喜ばしいことだという返答が変えてきました。自分たちの好きな植物を愛してくれる、手に取ってくれる人たちが多くなって嬉しい。収入にも繋がりやすくなる。という返答が返ってきます。
しかし、同時に「植物はモノではない。命だ。そして、その後ろには作り手である人がいる。」という返答が返ってきました。

このコメントからも分かる通り、生産者も大変難しい気持ちなのだなと思います。植物をオシャレの一部として掲載する雑誌が出て、それを鵜呑みにしてしまうことで、生産者の意図しない形で育成して、だらしがない姿にしてしまうなど、悲しい事実が見え隠れする返答です。

ですが、私はこの植物業界は「にわか」を受け入れていかなければいけないと思っておりますし、作り手は常ににわかをどう愛好家に変えていくのか、手を尽くさなければいけないと思っています。
にわかの十人に一人が本当の愛好家になるかもしれないですし、十人に一人が植物との生活を機に何か変わるかもしれない。残りの人たちが意図しない形で育成をしたとしても、多くの手を使って愛好家となる手段を講じなければいけないと思います。

私も新しい品種を作り、世に出そうとする一人です。愛を持って育てた苗が思わぬ形で売られていたり、育てられていたりするときっと悲しいでしょう。でも、それを断絶せず、今度は市場も育てていけると良いなと考えています。

さて、本日は以上でございます。いかがだったでしょうか。
ブームに乗って参入してきた人たちをにわかファンといい、知識がないが故に間違えた育成をしてしまう、そして拡散してしまうがゆえに、アンチにわかファンが増えるという構造になっています。しかし、にわかファンが増えないと市場は大きくなりませんし、新しい機会も増えないのです。にわかファンが増えることは喜ばしいことであると私はは考えます。

植物ライフで言いたい放題以上でございます。
今日も良い一日を。

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